進撃の巨人を読み解く

進撃の巨人はSFを下敷きにしたヒューマンドラマだ・・と思う

お知らせ

 

 

前略 ごめん…ごめんなさい…

 

 


私事で恐縮ですが、記事の作成に使ってきた愛機であり問題児でもあるS〇〇〇〇〇eくんが画面揺れとファントムタッチが頻発するようになってしまい、継続的な作業が困難になってしまいました。そのため、今後の更新は不定期とさせていただきますのでよろしくご了承ください(今までも不定期と言えばそうでしたが最新話1~2記事+アルファという体にはなっていたので。)

 

 

 

 


せっかく来ていただいたのにこれだけではなんなので少しだけ最新話の話などを。

 

※注:以下、最新131話の内容に言及しています。

 

 

まだ時間軸というか世界軸に関して何とも言えない部分があるのですが、それはともかく少年エレンは言うなれば「誰の中にもある悪魔」の部分と言えるんじゃないかと思います。それはとても純粋で子供じみた想いでもあると。そしておそらく始祖ユミルはそういった想いやそれによって起こる出来事を俯瞰的に見ているのでしょうか。それもおそらく全てのユミルの民のそれを、いや全ての生物くらいかもしれません。もしかしたらエレンもそれに近い状態なんでしょうか。

 

 


ところでエレンにとっては壁の外に人間がいたことで夢が壊されてしまったんですよね。だから地鳴らしで消し去りたいわけです。

 

つまり、地鳴らしが起こった根本的な原因は、壁の外に人間がいることを ”知ってしまったこと” 。

 

アルミンはそれでもどこかに理想の世界が存在すると信じたい、理想郷を夢見ています。でも地鳴らしはそんな可能性すら蹴散らしてしまいます。でももし壁の外に人間がいると ”知らなければ” 、地鳴らしは起こらず夢は夢のままだったかもしれません。

 

壁の外に人間がいることを知らないという閉じた理想郷。

 

なんだかどこかで聞いたような話になってきました。ここは鍵になってくるかもしれません。

 


話変わりますが、進撃では今まで「信頼」とか「仲間」、それから「英雄」や「正義」といったような人々が酔っぱらう対象となる概念、すなわちなんとなく当然のようにそれが正しいような良いことのような感覚を覚えてしまう概念に別角度からスポットライトを当てることで殺してきたわけですが、今度はエレンを通して「自由」を殺してきていると思います(実際には自由はすでに殺されているような描写があるのですが。)

そこで楽しみにしてるのは、人間がなんとなく正しいような当然良いように感じている概念でまだ殺されていないもの、

 

「愛」

 

が殺されるのか、あるいはといったところです。

 

ちなみに「お前は自由だ」がグリシャからエレンへの言葉であることが濃厚になってきたように思いますので、その解釈として「愛」を得たグリシャが夢と願いを込めた言葉が同時に呪いになったのだとすれば、ある意味すでに「愛」は殺されつつあると言えるのかもしれませんが、ここへきて全く別の「愛」にまつわるエピソードを絡めてきたあたりに期待に胸が膨らみます。

 


あと数か月なのは寂しくはありますが、怒涛の展開が予期されますね。最後に愛は勝つのか、それと理性(アルミン)が本能(エレン)を抑え込むのか、などなど楽しみです。

 


草々


written: 16th Aug 2020
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