みなさんこんにちは。
前回までで、巨人と無意識の関係がだいぶ見えてきました。今回はそれを応用してアッカーマンの一族とはどんな人々なのか、というところへ進めていきたいと思います。
とは言ったものの、アッカーマンに関する情報は作品中でもあまり出ていない為、現状分かっていることをまとめて確認している感じではあります。一応、こちらの記事は前回の 心臓を捧げよ から続いております。よろしければそちらをお読みになってからご覧ください。また、ネタバレの可能性にもご留意の程、よろしくお願いいたします。(細かく言うと102話まで言及しています)
ここのところ無意識とか意識とか連呼しているので、なんだかオカルトやニューエイジっぽい感じがしてしまいますが、勧誘とか何か売りつけたりとかしませんので、ご安心してお読みください笑
この記事は最新話までのネタバレを含んでおります。さらに登場人物や現象についての言及などなど、あなたの読みたくないものが含まれている可能性があります。また、単なる個人による考察であり、これを読む読まないはあなた自身に委ねられています。その点を踏まえて、自己責任にて悔いのないご選択をしていただけますよう切にお願い申し上げます。あなたの選択とその結果に対して、当方は一切の責を負うものではありません。
※画像は全て 「進撃の巨人(諌山創著 講談社刊)」 より引用させていただき、個別に巻・話を表示しております。
[アッカーマン]
火事場の馬鹿力という言葉があります。緊急の際に、通常では考えられない力を出すことを火事の状況に例えた慣用句です。これは科学的に実証されている事実だとご存知の方も多いと思います。そのメカニズムは、生命の危機などに際して平常時に自らかけているリミッターを解除し、本来の力を発揮する、雑に言えばこんな感じです。普段はなぜ力を抑制しているかというと、身体がそれに耐えうるようにできていないから、ということのようです。生命を脅かされた時だけ解放して、生き残ることを最優先するわけです。生きてさえいれば身体の損傷はいずれ回復できますから、当然ですよね。
このことは私たちが思っているより、人間が大きな力を出せる可能性を示しています。ただし、普段はそんな力を出す必要性も無く、力が大きければ大きいほどエネルギーを消費するわけですから、抑制をしているということでしょう。同様に、その力に耐えうる身体を造れる可能性はあるけれども、エネルギー効率や重力などの環境に適応して現在の人間のバランスに落ち着いている、ということも言えると思います。よくよく考えてみれば、人間と同様に微生物などの原初生命から進化を経た存在として、大型の恐竜が過去にいたわけですから、人間もより大きな力や身体を持つように進化するというのは不可能ではないのでしょう。進化の形態というのは無限の可能性を秘めていると考えられます。その中で環境への適応が上手くいき、種を残すことができているのが現在の人間や、現存する生物たちということですね。
最近の考察をお読みいただいているみなさまは、もうキーワードが繋がってきてると思います。
生命維持を司っているのは無意識が主体となっています。私たちが意図的に発動できない力、火事場の馬鹿力も無意識によるものです。ところで、火事場の馬鹿力という言葉からは怪力を連想してしまうかもしれませんが、それだけではありません。よく挙げられる一例として、事故の瞬間をスローモーションのように感じた、という話があります(私も経験があります)。つまり、感覚さえも強化することができるのです。それは無意識の役割を考えれば、特別なことではないのかもしれません。無意識は心臓の動き、呼吸などに始まり、身体全体の管理から治癒・回復まで、あらゆることを司っています。痛み、というのすら、意識に身体の異常を知らせるために脳内で生み出された感覚です。無意識がその”お知らせ”を不要と判断する場面では、私たちの意識は痛みを感じません。それは無意識が痛みを感じさせないようにするからです。事故などの少し後になって急に痛みが湧き上がってきた、なんて話はよくありますよね。それは無意識が”痛みを感じさせないこと”をやめたからです。いわゆるランナーズハイなんかも似た現象です。無意識の万能さには驚かされることばかりです。
もしもそんな火事場の馬鹿力を自在に扱うことができたら、それこそ「ボールが止まって見える」状態になり、いろんなことで大活躍できること間違いなしなのですが・・
進撃の世界にはどうもそれができてしまう人々がいるようです。
それが、アッカーマンの一族です。彼らは明らかに卓越した身体能力を持った存在として描かれています。ミカサは女性ですが単純な腕力も圧倒的に強く、性差すらも遥かに超えた存在です。しかも身体の大きさなどに特別恵まれている、というわけでもありません。
アッカーマンについて分かっていることは少ないですが、現状かいま見える特徴は、どれも無意識への結びつきの強さを感じさせます。項目別に見ていきましょう。
・覚醒
作中でその力を発揮している3人のアッカーマン、彼らは覚醒を経験したとされていますが、私たちが実際に確認できるのはミカサのケースのみです。では、ミカサは何を要因として覚醒したのでしょうか(2巻6話)
-…この光景は今までに…何度も…何度も見てきた…
-そうだ……この世界は…残酷なんだ
ミカサが覚醒した瞬間に起こったことは「この世界は残酷だ」という気付きなのですが、本人が言っている通り、この瞬間にそれを知ったわけではありません。「今までに何度も何度も見て」知っていたけど、知らなかった、あるいは気付いてなかったのです。以前の考察の、エレンが自傷行為と誤解したケースとよく似ていますね。つまり、いつも見て知っていたのは、ミカサの無意識です。意識はそれに気付いていなかった、または正視していなかったわけです。
私たちの五感は、普段私たちが感じているよりも遥かに膨大な量の情報を感じ取っています。でも全ての情報を意識してしまうと重要な部分が埋もれてしまうため、その都度、取捨選択が行われて一部の情報だけにフォーカスしています。このフォーカスしている部分が、私たちの意識が”見た”と思っていることです。ところが、当時フォーカスしていなかった音や光景が、何かのきっかけで急に思い出されることがあります。つまり、脳はそれらの膨大な情報を貯めこんでおり、必要な時だけ意識に開示されるのです。ミカサは目に入っていたことを今まで見ていなかった自分と、しっかり見ていた自分に気付いたということだと思います。全てを見ていたもう一人の自分、無意識への気付き、認識とも言えるでしょうか。いわば意識から見た「不知の知」を悟ったということでしょう。リヴァイも後にそれは大事なことだと言っています。
-俺はそこで初めて自分が何を知らないかを知ることができたんだ(13巻53話)
さて、ミカサはその瞬間から、「自分を完璧に支配できた」と言っています。さらにかぶせるように、心臓の鼓動、血管を流れる血が描写されます(2巻6話)
心臓の動きなどは無意識が司る領域です。それを「完璧に支配できた」ということは、無意識を自在に操れるようになった、ということではないでしょうか。逆を言えば、それまでは支配できていなかった、ということでもあります。これは以前の考察で書いた、意識と無意識の関係と完全に一致しています。通常、私たちの意識は無意識の支配下にあります。そして、ミカサは覚醒によってそれを覆したということになります。無意識が司っているもの、心臓の動きから呼吸、それこそ細胞の一つ一つまでもを自在にコントロールできるならば、まさに先述した”火事場の馬鹿力”を自由に使えることになります。おそらくアッカーマンの身体能力の原理は、こういうことのようです。
ミカサは、エレンが危害を加えられるとスイッチが入る描写を何度もされています。これもいかにも”火事場”ですよね。ミカサは本能的な無意識の欲求に突き動かされ、自身の生命を守るかのように、エレンを守るために力をさらに解放しています。「一度死んだ私を再び生き返らせた恩は忘れない」というセリフからも、ミカサにとってエレンの生命と自分のそれが等価値、あるいはエレンの方が重要と思っていることが分かります。無意識は本来、自分自身を守ることを最優先しますが、アッカーマンの力があれば自分を守ることなんて容易く、むしろ大事なエレンを守ることのほうが大変なわけです。おそらくそんな感じで優先順位が逆転しているのではないかと思います。現実でも世の中が平和になって肉体的な危機が無くなると、人々は精神の充足を求めだしますよね。精神が満たされない時、人間は自壊する傾向があります。おそらく無意識はその脅威を客観的に把握し、予防するべく行動するのでしょう。このことは、アッカーマンが主従関係によってより力を発揮することの説明になるかもしれません。
・身体能力
その卓越した身体能力は今さら説明も必要ないと思います。彼らは五感も異常に優れている描写だけ確認しておきましょう(25巻102話)
このシーンでは明らかに2人のアッカーマンだけ、異常な早さで”背後からの”車力の攻撃を察知しています。他の兵団員たちは気付くか気付かないかの内に銃弾が到達していますが、その時すでに2人だけは回避行動をとっています。当たり前ですけど銃弾に反応してかわすなんて、人間にできることではありません。これは、ただ単に力が強いとか俊敏性に優れているとかいうレベルではないということの証左です。おそらく彼らは銃弾が発射された瞬間、あるいはそれ以前から察知していたのでしょう。そして、おそらく”弾がスローに見える”ような感じなんでしょう。
また、彼らの治癒能力も、巨人ほどではないですが常人ならざるものがあります。
リヴァイは森での女型戦で足を骨折し、ミカサはエレン奪還戦であばらを骨折しました。二人とも約10日ぐらいで回復しています。どちらも軽めに見積もったとしても最短1か月程度はかかる怪我だと思います。これも人間離れしていますね。
・歯に衣着せぬ物言い
無意識は本能に忠実で、正直です。それを調整して対人関係を円滑にするのが意識の主な役割の一つだということも以前書きました。普通の人々は相手との関係を考え、言葉を様々に修飾します。ところが彼らは全く遠慮がありません。ミカサは上司になったリヴァイのことを、いつまでもチビだ異常者だと呼び続け、誰かがリヴァイをやりこめるようなことがあれば遠慮なくニヤついています。リヴァイはだれかれ構わずクソ扱い、104期はガキ扱い、ピクシスやエルヴィンにも遠慮がありません。ケニーも同様でした。彼らにとってそんな飾る言葉は無意味なわけです。やはりアッカーマンは無意識が表に出ている可能性が高いと思います。現状、解釈としては幅があるのですが、意識が無意識と一体化している感じなのか、もしくは逆転している感じなのか・・ミカサが覚醒前後でキャラが一変しているのを見ると、逆転しているのかもしれませんが、どちらともとれそうです。このあたりはもう少し作中に情報が出てこないと何とも言えませんね。
ところで、飾る言葉が必要無いと言うことは、基本的に嘘をつく必要もないということです(ジョークや皮肉とかは別として)。上記の蔑称もそうですが、彼らの言葉は常に合理的で核心を突いています。それがゆえに、相手も受け入れざるを得ないところはあると思います。まあ、全員があんな感じだったら無用な衝突を招きそうですから、やはり人間には意識が必要だったんだとも実感しますが・・
嘘を言わない、つまり彼らが言っていることは正しい、というのを作者は事実の公表に利用しているかもしれません。特にそれが感じられるのが、16巻66話のケニーとロッドレイスのシーンです。
-結局てめぇも巨人に無知だったってことはよ~くわかったぜクソが‼
私は後発の読者なので想像しかできませんが、当時ロッドは黒幕のような、全てを知っている存在のように思われていたのではないかと思います。しかし、66話でロッドの独白と、ケニーにこのセリフを言わせることで、ロッドは実は何も知らない人であることを公表、結論付けているように感じます。その後を知っている今の読者なら誰でも分かっている通り、彼は壁内の民衆よりは少しだけワケ知りな程度です。なぜ壁の外に巨人がいるかすら知らないはずです。父・弟・娘、誰からも情報を開示されず苦悩していた、ただの哀れな男なんですね。
・巨人化学の副産物
マーレにて「巨人化学の副産物」と呼ばれています。現状の考察でも無意識という共通点がありますので、何かしら巨人の要素が含まれていることは確からしいです。情報が少なすぎて考察しようがありませんが、できるだけ紐解いてみましょう。
まず、巨人になるにはユミルの民であることと、巨人の脊髄液の摂取が必要です。当然、3人のアッカーマンたちは脊髄液の摂取はしていませんから、彼らの血にはユミルの民のDNAの一部が入っている可能性は高いです。ただし、なぜ血そのものではなくDNAの一部と書いたかというと、彼らは他のユミルの民とは異なる必要があるためです。単純にユミル・フリッツの血が入っているということであれば、他のユミルの民同様、脊髄液を入れれば巨人化するし、なければただの人のはずです。そうではないが同時に、何らかの巨人化要素を代々受け継いでいるということですから、そのDNAにはユミルの民とはまた違った形で巨人の要素が入っていなくてはなりません。彼らの特徴を簡単にまとめれば、外的な薬剤等の摂取なしに、人間の姿、意識を保ったまま巨人化しているような状態で、それは永続的かつ遺伝する、と言った感じでしょうか。巨人化と書きましたが、実は結びつくかもしれないシーンがあるためです。妄想に過ぎない可能性も多分にありますが。
それはエレンがミカサに殴り掛かったシーンです(3巻12話)
エレンがトロスト区防衛戦にて初めて巨人化した時、だんだん意識が混濁していって「巨人をモットコロシタイ」という思いだけにとらわれていったのはご存知の通りです。母を殺され、巨人を駆逐してやると誓ったあの時から、エレンの無意識が求め続けていた欲求でしょう。エレン巨人は人間には脇目も振らずに巨人と戦っていました。
そして奪還戦の際、同じ日に3回目の巨人化をしたエレンは、さっそく意識を失った状態になりました。その時、無意識が前面に出て、先ほどと同様に「巨人をコロシタイ」欲求にかられていたのではないかと推測できます。しかし周りには巨人はおらず、人間と、巨人に近い人間がいたわけです。
無垢巨人は人間を感知して喰らいます。動物には危害を加えない、つまり感知しません。動物や無垢巨人と異なり人間だけが持っているものとは、意識です。無垢巨人はおそらく、人間の意識を感知しているのではないかと思います。では逆に、無垢巨人を感知しようとするならば、意識を持たない無意識を感知すれば良いと考えられます。アッカーマンは意識と無意識が同一化、もしくは無意識が前面に出ている可能性がありますので、通常の人よりは巨人に近いと言ってもよいでしょう。であれば、周囲に巨人がいない時、次の攻撃対象になるかもしれません。
当時のシーンを見ると、ミカサが一番近くにいるのは確かですが、そう変わらない距離にミタビ班と思われる二人もいるのが分かります。しかしエレン巨人は、何かを見つけたかのようにミカサに照準を合わせ攻撃しているかのようです。おそらくこの時、ミカサは”巨人”と識別されたのではないでしょうか。
ただ、ミカサもリヴァイも無垢巨人から攻撃を受けていますので、巨人そのものではない、つまり無意識だけの存在ではなく、意識も併せ持つ半人半巨人のような存在だと推測できます。ミカサが命をあきらめかけた時は近くに巨人そのものがいたので、そちらが優先順位が高かったとすれば、つじつまは合います。
話を戻しまして、”副産物”という表現からは、予期せず得たニュアンスを感じます。エルディア帝国時代に、無垢巨人を作ろうと脊髄液を摂取させた際に発生、または露見した可能性が高そうです。
具体的に考えてみますと・・
・脊髄液を打ったことが引き金となって、その能力が生まれたケース
他のユミルの民と同じ手順を踏むことになりますから、違いが現れるためにはアッカーマンが元々何か特殊なDNAを持っていることが必要です。それはユミルの民とも、一般人類とも異なる突然変異で発生したDNA、ということになるでしょう。抗体のような感じかもしれません。ただし、このケースには苦しい点があります。脊髄液の投与によって、彼らのDNAが書き換えられなければならないということです。でなければ子孫に遺伝しないわけですから。そして、知性巨人になった時はまたDNAが書き換えられて元に戻らなくてはなりません。さもなくば知性巨人の子であるエレンは、人でも巨人でもない”何か”ということになってしまいそうです。逆にそうやって生まれた突然変異だという可能性もありますが、それだったらマーレは戦士たちに子作りを奨励、というか強制しそうな気がします。・・とまあ、なんかしっくりきませんね。
・脊髄液を打ったが巨人化せず、その能力が露見したケース
こちらも特殊なDNAを持っていなければいけない点は同様です。ただし、アッカーマンが元々持っていたDNAに既に能力が備わっているということになります。そのDNAの働きは、”覚醒”さえすれば人の姿のまま巨人的な力を発揮でき、脊髄液を摂取してもそれに干渉されない、という感じになるでしょうか。それがユミルの民のDNAから突然変異で変化したものだとすれば、そのまま子々孫々遺伝するでしょうし、こちらのほうが少し自然に思えます。となるとアッカーマンは脊髄液を摂取しても巨人化しない可能性が高くなるかもですね。”副産物”という偶然できた感のある言葉からは、量産が不可能なことも推測されます。再現性が無いと言いますか。もし再現できるなら量産していてもおかしくないですし、その場合、巨人化研究の”成果”とでも呼ばれるんじゃないでしょうか。それも踏まえると、やはりアッカーマンだけの特性としてこちらが有力なのかなあと思います。
このあたりも作中の新たな情報待ちですね。
アッカーマンの能力や性格に見られる特徴は、どれも無意識の特徴がよく出ていると思います。無垢巨人と異なるのはそれを意識がカバーしているところ、といったところでしょうか。発生原因はまだ確たることは言えませんが、1800年の歴史のかなり古い時期の可能性もありますね。尻切れのようで恐縮ですが、今回はここまで。アッカーマンについてはまた新たな情報があれば考察したいと思います。
-おまけ-
アッカーマンとは関係ないのですが、ミカサつながりということで・・
いまだ物語の重要な伏線の可能性を残している、ミカサの右手首の入れ墨。ミカサは常に長袖を着るか、袖をまくるときは包帯をしてありますので、なかなか見せてもらえませんね。
実は、この入れ墨を見ているかもしれない人物がいます。
それは・・・(13巻51話)
ヒストリアです。この薪割りの時だけ、ミカサは包帯を巻いていません。もしかすると、ミカサはヒストリアに入れ墨を見せているかもしれません。というのも、この時はちょうどヒストリアが自分の身の上話を暴露した直後で、またユミルの件などでみんなの中で少し浮いていた時期です。母親を突如殺されたヒストリアの話を受けて、ミカサが気遣って薪割りに誘い、同様に親を殺された時の話やその後考えたことなどを語ったのかもしれません。この頃のミカサは、あちこちで104期の仲間を気にかける姿勢を見せだした頃です。地下空洞で奥にたどり着いた際は、エレンより先にヒストリアを助けています。もちろんそれは冷静な状況判断によるものでしょうが(16巻66話)
覚醒前のミカサは、とても”いい子”をしていたというのもシンパシーを感じる要因になるかもしれませんね。まあ、深読みしすぎの可能性も多分にありますので、悪しからず。
-おまけおわり-
本日もご覧いただき、ありがとうございました。
written: 7th June 2018
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