進撃の巨人を読み解く

進撃の巨人はSFを下敷きにしたヒューマンドラマだ・・と思う

005 最新話からの考察 102話⑤ 巨人大戦の真相とは

みなさんこんにちは。

 

9/27 追記:巨人大戦に関しまして、新たに記事を書きました。この記事を否定するものではありませんが、そちらをご覧いただくことをお勧めします。

shintoki.hatenablog.com

 

進撃の巨人の最新話からの考察をしております。
今回は、進撃世界の歴史の真実を探りたいと思います。
巨人大戦です。エレンたちが置かれた壁の中の歴史もここから始まっています。

 

 


今回は妄想とツッコミが多くを占めます。というのも情報があまりに少ないため、仮定に仮定を重ねざるを得ないのです。
しかしながら、もしこの推論が当たっていたなら物語全体のかなり重大なネタバレとなるかもしれません。
以上をご承知の上でお読みいただけたら幸いです。

 

この記事は最新話である102話までのネタバレを含んでおります。さらに登場人物や現象についての言及などなど、あなたの読みたくないものが含まれている可能性があります。また、単なる個人による考察であり、これを読む読まないはあなた自身に委ねられています。その点を踏まえて、自己責任にて悔いのないご選択をしていただけますよう切にお願い申し上げます。あなたの選択とその結果に対して、当方は一切の責を負うものではありません。

※画像は全て 「進撃の巨人(諌山創著 講談社刊)」 より引用させていただき、個別に巻・話を表示しております。

 

 

 

[巨人大戦]

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まずは手掛かりを探るため、作中で語られる歴史をみてみます。
全文引用しようかと思いましたが、長すぎたので要点のみにしました。詳しくはコミックス各巻や別マガ1月号をご参照ください。

 

【ヴィリー・タイバーが演説で語った歴史】
25巻99話・100話

前半
英雄ヘーロスが巧みな情報操作で巨人を持つ家を倒していった
タイバー家と手を組み、始祖の巨人であるフリッツ王も島に退かせた
しかしフリッツ王は地ならしの脅威を未だ持っている
マーレは脅威の排除のため巨人や軍艦を送り込んだが返り討ちにあっている

後半
実は巨人大戦で世界を救ったのは145代フリッツ王
始祖の巨人を継承すると同時にタイバー家と結託
虐げられ続けたマーレの解放のためヘーロスを英雄として活躍させる
平和を願って不戦の契りを作り、島に引きこもった
マーレがエルディア人の殲滅を願うのであればそれを受け入れるが、報復を受けるまでは束の間の楽園を享受したいと言い残す
近年、反乱がありエレン・イェーガーによって始祖が奪われた

タイバー家は保身のためエルディアを売ったが、私ヴィリーは世界の平和のために恥をしのんで公表する
エレン・イェーガーが地ならしをする可能性があり、地ならしには最新技術でも対応できない
私は不本意にもエルディア人に生まれてしまったが、どうか共に戦って、共に生きてはもらえないか


…ヴィリーの演説の前半は、今までマーレが公表してきた歴史です。すなわち世界各国はこれを正史としているはずです。
タイバー家とヘーロス(マーレ)を英雄視させながら、パラディ島に他国を寄せ付けない意図があったのでしょうか。

後半では、マーレとタイバーをいったん落とし、145代を持ち上げています。
壁の王とエルディア人への印象を良くしながら、諸悪を現在のパラディ政府とエレンに押し付ける感じでしょうか。
マーレのパラディ攻略の正当化も謀っているようです。
これまでのは何だったんだという疑問を差し挟む余地を与えずに、同情を誘う話から協力を要請しています。
さらに実際に襲撃を受けることによってマーレとそのエルディア人、タイバー家への憐憫の情を抱かせ、演説の信憑性を上げる狙いでしょうか。


【爺イェーガー(グリシャの父)の語る歴史】
21巻86話 
…こちらはマーレがレベリオのエルディア人支配のためにおしつけている自虐史観満載の歴史で、ヴィリーの前半と差異がみられないので割愛します。

【クルーガーの語る歴史】
21巻86話
マーレがパラディ島を取りにいったのは資源を狙ってのことである
地ならしの脅威を除くため、始祖を手に入れたい

22巻89話
大陸に留まった王家の残党は革命軍となったが、マーレにより鎮圧された
145代が言い残した言葉
「エルディアが再び世界を焼くというのなら我々は滅ぶべくして滅ぶ」
「我は始祖の巨人と不戦の契りを交わした」

【ダイナ・フリッツの語る歴史】
21巻86話
始祖の巨人は他の巨人すべてを支配し操ることができる
巨人大戦は145代目が始祖を継承したことが始まり
王家が始祖を持っていることによりエルディアは均衡を保っていたが、145代目はそれを放棄
壁内移住の際、ダイナの家とは折り合わずに決別した

…王家の末裔であることを考えれば、最も信頼がおけるのではないでしょうか。
グリシャがグライス君のようにもっと質問してくれてたら良かったのですが笑
ただし、「私の家」とは決別した、と言ってますので、ダイナの家は王家とはいえ本流ではなかった、つまり、傍流あるいは分家の視点で語られていることは留意しておかないといけませんね。


それではこれらを基に考察していきましょう。

145代が壁内への移住を完了させたのは743年(845年の102年前)で間違いなさそうです。
では巨人大戦の始まりはいつかというと・・・
842年(850年の8年前)にフリーダ・レイスが始祖を継承しています(16巻64話)。
さかのぼること13年前、829年にウーリ・レイスが始祖を継承したと考えられます。
壁内はレイス家にとって安全な状態だったと思いますので、きっちり13年おきに始祖を継承していたと仮定すると、継承年は、816年-803年-790年-777年-764年-751年-738年となり、145代目は738年に継承した可能性が高いと推察できます。
ダイナ・フリッツによれば「巨人大戦は145代目の王が始祖の巨人を継承したことが始まり(21巻86話)」ですので、738年に巨人大戦が始まった、と考えて良さそうです。
5年間に戦乱と、壁を作って民を移住させるまでがあった、ということになりますね。


それぞれの語る歴史を比較していくと、いくつか食い違う点が出てきます。

まず、145代が最後に言い残した言葉です。 
ヴィリー「もしマーレがエルディア人の殲滅を願うのであればそれを受け入れる」
クルーガー「エルディアが再び世界を焼くというなら我々は滅ぶべくして滅ぶ」

…どちらが正確なのかは分かりません。どちらも滅びを受け入れる、という点は同じです。
ヴィリーの方はマーレへの贖罪というニュアンスが強く、マーレに都合の良い感じですね。
クルーガーの方はといえば・・
マーレには全く言及しておらず、しかもエルディアを相手どって言っているようです。
つまり、自分はすでにエルディアではない、という認識だったのでしょうか。


次に、巨人大戦の始まった要因についてです。
ダイナは145代の継承が原因と言ってます。
ヴィリーは特に言及しておりませんが、巨人の家々の内輪もめがそのまま発展した感じに受け取れます。

…集団である以上、派閥やら権力争いが常にあったことは間違いないでしょう。
ただ、千年以上も内輪もめをしてきた連中が、全面戦争に踏み切って自らの国すら亡ぼすというところまでいくには何かが必要ではないでしょうか。
ダイナの言い方だと145代が始祖の力を使わなかったから戦争に発展した、のではなく、継承したこと自体が原因のように聞こえます。
王位継承でもめたとか、あるいは王としてふさわしくない人物だった、ということでしょうか?
ものすごく引っ掛かりを覚える部分です。


では平和を愛すると言われている145代はどんな人物だったのでしょうか。
巨人の力と不戦の契りにより、その思想を受け継いでいるはずの二人の子孫から類推してみます。

確かにフリーダもウーリも一見おだやかで優しい人物に見えますね。
近しい人だけに見せた負の一面、「私達は罪深い(フリーダ)」「壁の中にさえ楽園を築けなかった(ウーリ)」
という言葉も贖罪意識や無力感、平和への渇望ともとれるでしょうか。

しかしながら、外の世界や壁の秘密が絡むと、容赦なく人を殺しまくっていることは周知の通りですね。
それも自分たちの一族と言っても良いはずの壁の民に対して、です。
エルディア人はマーレを虐げてきたから罪深い、というならば、一番罪が深いのは指導者である王でしょう。それが仮に民主導だったとしてもです。
どうも壁の王の罪の意識には、ズレを感じて仕方がありません。

グリシャが助けを求めて来た際には、それを聞き入れず、諭すでもなく、激昂させる一言を放った後に、巨人化して応戦しました。
マーレ人じゃないから滅びを受け入れないということなのか、はたまたエルディア人はやはり罪深いから滅びろということなのでしょうか。

145代に関して言えば、多くの国民を大陸に残していきました。
ヴィリーは「できる限りの国民」と表現していましたが、壁内にはまだいくらでも民を住まわせる土地があるように見えます。
むしろ人を増やして開拓し、生産者を増やせば食糧不足も解消できたんじゃないかとさえ思います。
残留した民衆がどうなるかなんて普通に分かりそうなものですが・・

さらに言葉尻をつつくようなのですが、
ヴィリーの演説前半でヘーロスの巧みな情報操作で巨人たちを同士討ちさせて討伐した、これはわかります。
後半では主役を145代にすり替えるわけですが、やっぱり同士討ちさせた、と言っているんです。
これがわからないです。さっさと始祖の力で操れば戦争もすぐに終わって良かったのではないか、現に今までの王はそうしてきたはずです。どちらが平和志向なのでしょうか。
もっと言えば、王家とタイバー家側に組した巨人の家もあって然るべきと思うのですが、彼らは少なくとも6つの巨人家を叩き潰し、マーレのものとしています。(進撃は経緯が分かりませんが)
エルディア帝国時代に罪の意識を感じるならば、巨人たちも壁の中に連れていくべきだと思ってしまいます。
それともこれはマーレへの配慮なのか、あるいは巨人家を潰したかっただけなのでしょうか。

 


そういえばグリシャと戦いになった時も、操れば良かっただけですよね。
ロッドはフリーダの経験がとか言ってましたが、それは格闘戦に対するものであって、フリーダはすでにヒストリアの記憶をこともなげに操っていました。
また、ウーリがケニーを巨人でつかんだシーンでも分かりますが、記憶への干渉は一瞬でできるように見えます。
ウーリは瞬時にケニーの記憶を探り、探れない為ロッドに撃つなと指示しています。

 

 

ここでふと気付いたのですが、こちらのシーンをご覧ください。(22巻90話)

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これ、3コマ目あたりで操る、あるいは記憶を読もうとしているように見えませんか?
そして、操れなかったこと、もしくは記憶を読んだこと、によってグリシャが何者なのかを理解し敵意を向けた、次に来るのはグリシャを激昂させる一言のはずです。
一応可能性として併記しましたが、記憶を読んだ後に戦うのであれば当然操ってしまえば勝てたはずです。
でもそれをしなかったということは、操ろうとしたが操れなかった、ということになるのではないでしょうか。

壁の王にもし操れるエルディア人とそうでない者がいるとしたなら・・・
そういえば似たような設定がありますね。ジークは自分の脊髄液を投与したエルディア人のみ操れます。

 

ということは、巨人大戦で巨人たちを操らなかったのは、操れなかったということなんでしょうか。


今までの王がすべての巨人を操ることで治めてきたとするなら、巨人を操れない者が始祖を継承したなら、確かにふさわしくないと言えます。
それを他の巨人家が知ったら黙っていないでしょうが、145代の始祖にはそれを止めることができません。
145代の継承が原因で戦争が起こった、ということと合致しそうです。

では、145代が正当な王になるにはどうすれば良いのでしょう。
今までの王の正当性を消し去ってしまえばどうでしょうか。
歴史を改竄し、当時の記憶を持つものを消してしまえば誰もその正当性に異議を唱えられなくなります。
それにはまず、記憶を継承する存在である巨人の家々の継承を断つ必要があります。当然、自分たち以外の王家も滅ぼさなくてはなりません。
レイス家とタイバー家が影武者のような形式をとっているのも、命を狙われる危険性を感じていたからかもしれません。

また、おそらく壁内に連れていったエルディア人の民衆は、145代が操り得た人々なんでしょう。
そういう意味では「できる限りの国民」を連れていった、ということになるのかもしれませんね。

王政編にて、ヒストリアが尋ねました。
レイス家はどうして巨人を排除して人類を解放しなかったのか、と。
壁内の民は操れても、大陸からやってきた無垢巨人たちは操れなかったから、としたら合点がいきます。


実は後付けでささやかな根拠になりそうなものを見つけまして・・
アニメの方なのでアレなんですが、35話(2期10回)、ユミルが幼少時に祭り上げられるシーンにて、ユミルを拾った男はこう言っています。
「このユミル様こそ、真に王の血を継ぐ存在」と

 

次回以降は操れる、操れない民がいる理由や壁内に移住した理由など、考察していきたいと思います。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました。

written: 2nd Mar 2018
updated: 27th Sep 2018

004 最新話からの考察 102話④ 調査兵団の目的

みなさんこんにちは。
進撃の巨人最新話からの考察を書き綴っております。

今回は、ようやく主軸のパラディ島壁内勢力に話を移していきたいと思います。
調査兵団と題しましたが、呼称はすでに変わっているかもしれませんね。自由の翼の紋章、壁外での活動という点は維持していますので調査兵団としておきました。
海外勢ともコンタクトをとっているみたいですし、自身のことをエルディア王国と名乗っているかもしれませんね。

今回はかなり長くなってしまいましたが、頑張って考察しましたのでお読みいただけたら嬉しいです。

 

 

この記事は最新話である102話までのネタバレを含んでおります。さらに登場人物や現象についての言及などなど、あなたの読みたくないものが含まれている可能性があります。また、単なる個人による考察であり、これを読む読まないはあなた自身に委ねられています。その点を踏まえて、自己責任にて悔いのないご選択をしていただけますよう切にお願い申し上げます。あなたの選択とその結果に対して、当方は一切の責を負うものではありません。

※画像は全て 「進撃の巨人(諌山創著 講談社刊)」 より引用させていただき、個別に巻・話を表示しております。

 

 


[調査兵団]

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まずは例によって事実確認からまいりますが、最初に兵装を見ていきましょう。
久しぶりに登場した立体起動装置ですが、3人だけ少し装備が異なるようです。


・ジャン、コニー、フロック、他の兵団員

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ケニーら中央憲兵が使っていた対人立体起動装置をベースにしたものでしょう。
本体は後背上部に装備し、メイン武器は銃、アンカーの射出口が銃身と一体化したものです。
便宜上「新型」とします。
主に銃と雷槍による距離をとった戦闘、および手投げ爆弾による制圧行動用とみられます。
雷槍のホルダーは以下の3人を含め、全員が装備してあります。

 

・サシャ

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今まで調査兵団や駐屯兵団が使っていたものと同様のものでしょう。
本体は後背腰部に装備、アンカーの射出口も腰部側面に前方向きについています。
メイン武器はおなじみのブレードで替刃を両太もも側面に装備しています。
こちらは便宜上「旧型」と呼びます。

サシャのみ、ライフルを持っています。
基本的にスナイパーの役割と思われます。
おそらくライフルを構える際に新型の本体ホルダーが邪魔になるのでしょう。

 

・ミカサ

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新型と旧型の両方を装備しています。
あらゆる状況に対応するためと思われます。また対巨人の戦いも念頭に入っているでしょう。
他の兵団員と別行動でエレンと一緒に戦っていることからも、今まで通りエレンを守りながら戦うことが
任務とみてよさそうです。

 

・リヴァイ

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旧型のみ装備しています。
基本的に対巨人に特化した装備と考えてよさそうです。
エレンのそばに位置していたことからも、ミカサ同様の役割をしながら全体の指揮を執る、といったところでしょうか。
まあ彼の場合は小銃の代わりにブレードで事足りると、本人が言ってそうですが・・


全体の装備を俯瞰すると対巨人というより、対人や制圧が主目的のように感じられますね。


それでは、事実確認です。

①作戦前段階として知性巨人たちを拘束。ただしジークのみ時間を要する命令をした上で解放。
②戦鎚の巨人の情報は無し
③民間への被害は最小限に抑えること
④開始後、最初は家屋の屋根を伝って現場へ駆けつけている
⑤会場および周辺の制圧
⑥周辺道路の封鎖・照明の設置
⑦時間までに戦鎚の巨人を無力化することが目標
⑧作戦後起こることについては明確に分からない


項目ごとに読み解いていきます。

①知性巨人の拘束(ジークのぞく)
エレンとロープ兵によって、知性巨人である戦士たちの分断とゆるやかな拘束がなされています。
ジークのみ、時間を要する命令をした上で単独で解き放っています。

殺害の意図は見られませんね。ピークポッコは殺害しようと思えばできたでしょう。
ライナーも殺すのは簡単だったでしょう。本人もそれを望んでるくらいでしたし。

もしライナーを殺すつもりでいたなら、あの場にファルコを残した意味が分からなくなります。
なぜならエレンはファルコが「いいやつ」だから「長生きしてくれるなら嬉しい」のです。
それが仮に嘘だったとしても、引きとどめてわざわざ殺す対象とは思えません。
もしも戦士候補生を脅威と考えていたなら、コルトやガビ等にもなにか手立てを打ったことでしょう。
それを行っていない以上、候補生もただの子ども達という認識であることが分かります。
そして親しかったファルコを残したということは、死んだり怪我して欲しくないから、
戦場になる可能性のある会場よりも安全な地下室に留めたと考えられます。
今のエレンなら硬質化で小さな檻のようなものを作るくらいは造作もないんじゃないでしょうか。

それはさておき、「クソッ!! こいつもかよ!? 「車力の巨人」!!」(102話)というジャンのセリフから、ピークポッコがあの場に現れたのは予定外、
つまり作戦の現段階ではおとなしく足止めされていて欲しかったことが伺えます。
あわせて、ジャンの「きやがった」という獣に対する反応は、獣の登場を想定していたと取れます。


②戦鎚の巨人の情報は無かった
エレンは戦鎚がどのような能力を持っているか知らず、いろいろ試みながら攻略しようとしています。
ジャンが「車力の巨人」と呼んでいることから分かる通り、壁内は巨人の情報を事前に知り得ていることは間違いないですが、
エレンの記憶や内部協力者からのリークにも戦鎚の情報は無かった、ということが分かります。
それに対して、マガトは戦鎚の本体が別にあることを知っていたようです。
真意の見えにくいタイバー家ですが、これでエレンとタイバーが組んでいて、戦っているフリといった可能性は無くなったと言ってよいでしょう。
つまり、タイバー家とマガトは敵だということです。


③民間への被害は最小限に抑えること
ジャンが明言している通り、民間人、すなわち一般エルディア人は今作戦の敵ではありません。


④開始後、最初は家屋の屋根を伝って現場へ駆けつけている
ピークポッコが頭上を飛ぶ兵団を目撃していることからも、兵団は作戦開始後に現場へ駆けつけていることがわかります。
おそらく作戦開始の合図はエレンの巨人化による噴煙や轟音でしょうか。(アニメなら稲光ですね)
フロックのセリフ「エレンは示した 戦えってな」からも、演説内容等によっては武力に頼らないオプションがあったと推察されます。
作戦を中止する可能性があるなら、リスクを冒して収容区内に人員や武器弾薬を運び込むより収容区外に潜伏するほうが理に適っています。


⑤会場および周辺の制圧
祝砲用に用意されていた徹甲弾の大砲の破壊を皮切りに、会場周辺の建物の確保とマーレ軍の排除をしています。
この屋上にあった砲塔の存在や配置を兵団が知っていることは、内部協力者の存在の確たる証拠です。


⑥周辺道路の封鎖・照明の設置
規模や配置が不明なので何とも推測し難いですが、道路封鎖はコニーの発言によれば援軍の車両が現場へ入れないようにしている模様です。
照明に関しては後述します。


⑦時間までに戦鎚の巨人を無力化することが目標
この段階での目標は戦鎚の無力化ということがジャンの言葉で明らかにされています。
さらにエレンとミカサがうなじをつぶそうとしましたので、ここでいう無力化とは戦鎚を殺す、あるいは戦闘不能にすることだと分かります。
もちろん殺して良いのですから、エレンが喰ってその能力を奪うことは問題ありませんが、喰わなくても良いということです。
戦鎚を喰うことが目標では無かったことが確定しました。その上で何らかのタイミングを待っている、ということですね。


⑧作戦後起こることについては明確に分からない
生き残ってそれを見るまでは、この作戦の結果なにが起こるかは分からない。
まあ何言ってるかよく分かりませんね笑

 

ポイントをまとめますと、
まず作戦前行動として、鎧、顎、車力の拘束を行い、獣だけ時間を要する命令をした上で解放しました。
そして演説を聴き、マーレ国の宣戦布告を受けて作戦を開始しました。
敵は戦鎚の巨人とマーレ軍であり、一般エルディア人は攻撃対象ではありません。
兵団は会場および周辺の制圧、照明の設置を行い、エレンとミカサは戦鎚の巨人を無力化、あとはある時間を待つ必要があります。
この作戦の結果何が起こるかは分かっていません。

 

さて事実確認が終わったところで、壁内の視点に立って作戦を考えてみましょう。

まず彼らの状況を振り返ります。
グリシャの手記、エレンの記憶、協力者による情報などによって外の世界の状況をざっくり知ることができたとします。

人的資源、軍事力、技術力、生産力には圧倒的な差がある
パラディを攻撃しているマーレは世界でも超大国であり、自分たちはそのマーレと海に囲まれた島である
平和的解決の道を模索しようにも、自分たちが持っているものは2体の知性巨人(実際には4体あるが運用上)と、いくらかの天然資源のみ
その巨人の数ですらマーレにかなわず、外交カードにはなり得ない
さらにマーレ以外の国々の技術力が上がって巨人の戦術的価値が下がりつつあり、未来も無い

まさに吹けば飛ぶような存在であることに絶望するほか無かったのではないかと想像します。

当然、戦って死ぬか、座して死を待つか、という議論になるわけです。

しかしながら・・
調査兵団はそもそも吹けば飛ぶような小さな一兵団にすぎませんでした。ご存知の通り消滅寸前までいったことさえあります。
そんな彼らが強大な権力に立ち向かい、犠牲を払いながらも壁内をある程度一つにまとめるに至りました。
そして死んでいった仲間の死に意味を与えるのは生き残った彼らの使命であるという精神を持っています。
ただ座して死を待つという安易な道は選ばないでしょう。

では、壁内を一つにするにあたって彼らが何を成したのか、何が壁内を一つにしたのか。

それは真実を暴き、民衆に記憶を取り返したことだと思います。ピクシスもそれが彼らの王政転覆の大義である、と語っています。
王政の打倒はあくまでその過程に過ぎないと思います。もし民衆が記憶を奪われたままだったなら、内乱が起き再び貴族が王政に成り代わる可能性は作中でも示唆されています。

彼らは支配者によって記憶を奪われ、檻に閉じ込められながら、何も知らずに未知の脅威に怯え、戦っていた
その戦っていた直接の相手は、知れば知るほど同じような境遇にあり、しかも同じ血をひく民族だった

なんともひどい話です。今まで多くの命を奪われたとはいえ、なにが悲しくて同じ民族同士滅ぼしあわなきゃいけないんでしょう。
でも、そう思えるのは壁内が真実を知ったからにほかありません。
ならば一つの可能性が浮かび上がります。

レベリオのエルディア人も、真実を知ったら我々と戦うことに疑問を覚えるのではないか、と
本当の敵はその記憶を奪った者たちではないか、と
もしそうであれば、少なくとも同族と戦うことは避けられるかもしれない

ただし、あくまで「かもしれない」です。レベリオ民がそれをどう判断するかは、確信できるはずがありません。
ジャンやリヴァイが、生き残って見届けることに主眼を置いたことを言ってるのはそういうことでしょう。
今作戦の目的を知っている壁内勢ですらフロックのように考える者もいるわけです。
ジャンの「おまえ"まだ”そんなこと言ってるのか」とか、フロックの物言いに反論しようとせず口をつぐむあたりはそれが出ていると思います。
彼ら壁内勢自身も、この作戦を成し遂げた時にようやく真実の歴史を本当の意味で知ることになるのでしょうが、それをどう判断するかは自身ですらわからないのです。
ハンジはかつて壁内でこう言いました。「情報は納税者に委ねられる」(22巻90話)と。彼らは同じことをしようとしていると思います。

さらに言えば、レベリオの一般市民はおろか知性巨人たちもまだ「敵」ではありません。彼らも何も知らないと思われるからです。
ただし戦鎚の巨人、つまりタイバー家だけは異なります。タイバー家こそが記憶を奪い去った当人ですから当然、真っ先に殲滅するべき対象です。
付け加えるなら、ヴィリーの演説は世界の人々の記憶も都合のいいように書き換えようとしていると取れるような内容でした。
それを聴いていたエレンが開戦に踏み切ったのは「仕方がない」ことではないでしょうか。

記憶という話になれば行うことは当然、始祖による座標の力を発動させることですね。これは誰もが想像していることと思います。
ただ記憶の「改竄」ではないというのが私の見立てです。前述したとおり、今までの兵団のやってきたことを考えれば、改竄することはあり得ないと言ってよいと思います。

 

さて、これらを踏まえて作戦行動を顧みてみましょう。

彼らは真実の記憶を見せる時間を作らなくてはなりません。アッカーマンの二人以外は動けなくなる可能性があります。
そのため前もって現場周辺の制圧、そこにつながる道の封鎖と指揮系統の破壊によるマーレ軍の援軍の到着遅延を図ります。
敵ではない知性巨人は殺さないが、邪魔をされないよう一時拘束しておきます。
戦鎚(タイバー家)を殲滅した上で獣を待ち、接触して座標発動。後は野となれ山となれ。
目的とやっていることの符号がだいたい合ってきたように思います。


残るは照明の設置ですが、こちらは情報があまりに足りないので妄想だと思ってお読みください。

上方向きのライトであることも加味すれば、やはり誰もが想像している通り何かしらの飛行物への目印である可能性は高いと思います。

ただ壁内は他国から情報提供を受けたと言っても基礎技術や工学も遅れているため、自前で航空機を用意するのは難しいのではないかと想像します。
そうすると協力関係から借り受けるしかないわけですが、協力者も表立ってマーレと戦争を始める事態をおいそれと招くことはできないでしょうから、機種等で足が着くような物は渡せないわけです。
そこで、作品内に何度か登場している飛行船の出番となりそうです。
まず飛行船は地上からは作動音が聞こえません。グリシャとフェイが見上げているシーンや、要塞攻撃に使われているシーンでも進撃おなじみの「ドオオオオオ」という擬音が描かれていません。
しかも夜間であることを合わせれば、作中の兵器レベルではその船籍を知ることはおろか存在を知られないままレベリオ上空まで飛来し、離脱することが可能と思われます。
これは何かをパラシュートで降ろすことが目的だと推測されます。

ではわざわざ手間をかけてパラシュートで降ろさなければいけないものとはなんでしょうか?
まず思い当たるのは、通常の海上輸送で港のチェックを逃れることが難しいものです。


私の現在の予想では、結晶に入ったアニだと思っています。


武器弾薬と違い、あの大きさでは差しさわりのない荷物の中に隠して入れるのも難しく、目を離したら逃げられる可能性も想定されます。
わざわざ空輸せざるを得ない理由は充分にあります。

ではなぜアニを運んでこないといけないのかといいますと、おそらくアニにも記憶を取り戻させ、選択を促すためだと考えられます。
(現状では我々読者には座標の力の影響範囲が分からないのと同様、壁内勢も分かっていないと仮定する必要があるかもしれませんが)
アニを運んでくるのはアルミンだと思います。ハンジも多分一緒におりますが、ともかく、巨人であるアルミンがいれば不測の事態への対処もできるでしょう。


そうして、知性巨人が集い、真実を知ったことによって一丸となることができたならば、世界中で唯一の巨人保有国であり、9つの巨人のうち8つを占有することになります。
戦鎚が赤子ガチャでマーレに戻ったとしても、もはやたいした問題ではないでしょう。
少なくとも現状では世界最高の軍事力を手に入れることになります。おそらくここまでやってようやく外交のテーブルにつける、といった感じではないでしょうか。
不確定な要素の多い作戦にはなりますが、あの絶望的な状況ではここに一縷の望みを賭けたとしてもおかしくないなと思えます。
兵団の作戦はいつも賭けでしたしね。


さて、上記が正しかったとしても、一つ、疑問が残ります。
それを知ったからといってレベリオの民衆が味方になる可能性があるほどの真実とはなんだろうか、と。

引き続きそのあたりを考察していきたいと思います。

 

長文に関わらずお読みくださり、ありがとうございました。

 

written: 25th Feb 2018
updated: none

003 最新話からの考察 102話③ マーレ軍元帥カルヴィ

みなさんこんにちは。
最新話からパラディ勢の作戦目的、今後の展開を考察しております。

3回目の今回は、マーレ軍の元帥であるカルヴィについて書きたいと思います。いや、書かせてください。
というのも正直、妄想半分というか、あまり自信はないのです。
ですが、どうしても気になってしまう点がありまして・・

 

 

この記事は最新話である102話までのネタバレを含んでおります。さらに登場人物や現象についての言及などなど、あなたの読みたくないものが含まれている可能性があります。また、単なる個人による考察であり、これを読む読まないはあなた自身に委ねられています。その点を踏まえて、自己責任にて悔いのないご選択をしていただけますよう切にお願い申し上げます。あなたの選択とその結果に対して、当方は一切の責を負うものではありません。

※画像は全て 「進撃の巨人(諌山創著 講談社刊)」 より引用させていただき、個別に巻・話を表示しております。

 

 

 

[カルヴィ元帥]

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23巻93話にて、中東戦争が終わった直後の会議にて初登場したカルヴィ元帥。
作品中ではさまざまな人物により無能なマーレ軍幹部と評された、その幹部のトップであります。
その通り無能な人物かと思わせるような描写も多く、本当に無能なだけなのかもしれません。が、どうしても気になる1コマがあり、そこから考察が広がっていきました。

 

こちらがその1コマ

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ヴィリーの演説の最中、ずっと難しい顔をして演説を聴いているカルヴィに、軍服を着た人物がなにやら耳打ちをしています。

 

 

ではあらためまして、カルヴィの数少ない登場シーンから、現在知りうる事実を確認していきましょう。

①会議にて、エルディア人であるジークの意見・提案に耳を傾け、議会に諮ることを明言(23巻93話)
②ヴィリーの演説中は終始厳しい表情に見える(25巻99話)
③何かを耳打ちされている(25巻99話)
④襲ってくるエレン巨人に対しての動じないかのような態度(25巻101話)

 


①カルヴィ自身もジークのことを信用している旨を発言していますので、単純に無能だが器量のある人だという受け取り方もできます。元帥まで登りつめていることを考慮すれば、エルディア人だからどうこういう訳でも無いのかもしれません。


ひとつ言えることは、一般人から一般兵士までエルディア人を奴隷のように扱い、罵るマーレ人を散々見せられてきてからのこのシーンは潤いであると同時にギャップを感じさせるものだと思います。
今のところ、他人種からエルディア人への暖かみのある描写がされたのは、このシーンの他
・パーティでキヨミがウドを助けた場面
・レベリオ門兵の戦士隊キッズへの対応
・ライナー達4人を送り出した時のマガトの言葉
くらいでしょうか。

それほどエルディア人は差別を被っている、ということですね。
実際、会議直後にもコルトがジークに、「エルディア人がマーレ軍元帥に意見を通すなんて」(23巻93話)と言い、”人種的に”あり得ないことだと強調しています。
対照させているのかはわかりませんが、24巻98話ではパラディ攻略作戦会議でライナーを人種に絡めて罵るマーレ軍の将校だか参謀だかが描かれています。

 


そして③です。
このシーンの前後の流れはこうなっています。
 
ヴィリーの演説前半が終わり中休み、マガトが何か異常があればすぐ知らせるよう部下に命ずる
→ピークとポルコが落とし穴に落とされる
→エレンとライナーの地下室、演説の後半が始まる
→耳打ち
→そのまま演説が続き、マガトに戦士隊の行方不明が伝えられたのは次の94話

耳打ちの前には、ピークとポルコの件以外、特に報告を受けるような出来事は描かれていません。もちろん別件である可能性は否めませんが、もし耳打ちがピークポルコだと仮定すると、①と②さらには④までの事実に意味合いが生まれてくるように感じます。

まず言えるのは、戦士隊を現場指揮官であるマガトから奪うことに関与しているならば、カルヴィは少なくともマガトと同じサイドではないことになります。

私はロープ兵はエルディア復権派(あるいはフクロウと呼ぶべきか)であると考えています。もしそれにカルヴィが噛んでいるのであれば、彼も復権派でありエルディア人である可能性が高くなります。

カルヴィが復権派であるなら①も②も自然と理解できます。
また、マーレ軍に関しての次の2つの疑問にも理由付けが可能になります。


1、兵器開発競争への遅れ
作品内ではマーレ軍が巨人の力に胡坐をかいていたことにより、兵器の技術開発で他国に遅れをとっているとマガトの言葉によって表現されていましたが、
カルヴィが元帥の立場を活用して開発の速度を緩めていたのかもしれません。
なぜなら、マーレは超大国です。

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こちらの地図で確認できるように、アフリカ大陸から中東、東西ヨーロッパ、少なくとも南アメリカの一部までを治める、いわば覇権国家です。
これだけの領土・植民地があるなら、その国境線や国内の防衛だけ考えても7体の巨人だけでは賄いきれないんじゃないでしょうか。
自然と通常兵器の開発が進んでおかしくないし、それにかけることのできる資金や資源は、他国と比べても潤沢にあるはずです。
しかしそれをしてこなかった、というところに何がしかの意図的なものを感じずにはいられません。

トップが軍内でそれを裁可しなければ、新型艦の開発をしたくとも議会にあげられることはなく、予算が付きません。
有能な部下がいくら無能なトップだと嘆いたところで、どうすることもできないのが軍隊でしょう。

もちろんカルヴィ自身にとっても、戦況が悪くなれば立場を危うくするリスクは大きいのですが、それを差し引いても巨人が最高の戦力であることを維持しようとしていたとは考えられないでしょうか。
復権派視点で考えると、技術開発が進み巨人の戦術価値が下がることはイコール民族の滅亡といえます。もしマーレほどの超大国が技術開発競争に加わり先陣を切っていけば、その速度はぐんぐん加速していくことが明白です。
現実の世界でもアメリカとソ連が競って軍拡をしてきた時の弊害が今も影を落としていますよね。


2、始祖奪還計画のずさんさ
読者から見て、およそ超大国の軍事作戦とは思えないツッコミどころ満載の始祖奪還計画、作中でもマガトやピークにそれを言及させています。
マガトは特に、上からの命令で従わざるを得ないせいもあり「(こんな無茶な作戦ですまないが)生きて帰ってこい」と言っていたようにも感じられます。
そうです、これも”無能な”上により決定された作戦でした。
であるならば、カルヴィの意図により作戦の失敗可能性を上げたと考えられないでしょうか。

 

始祖奪還は復権派にとって悲願でした。ジークを戦士に仕立てようとしたのも、マーレに先を越されるという危惧があってのことでした。

マーレが始祖を手に入れれば、自分達を含めたエルディア人は完全に殺戮兵器として洗脳されてしまうかもしれません。
それを止めたいが国内の趨勢や民意には抗いきれない、クルーガーが送った進撃はまもなく13年で寿命を迎えるが、パラディで何かが起こった兆しもない、ならば少なくともマーレが始祖を獲得することを防ぐ必要があります。

もちろん巨人を失うリスクはありましたし、実際そうなりましたが、それを加味しても失敗させたいところではないでしょうか。
本当に成功させる気があったなら、やはり獣に指揮を執らせるべきだったでしょう。マガトからコルトへの教育を見ても、マーレは獣の継承者の年齢をずらし、指揮官として育てている節がみられます。
子供4人であるならば猶更、定期的に連絡をとって指示を与えていくことも作戦に組み込んでおくべきでした。
アルミンが言ってた通り後からは何とでも言えるのでアレですけどね。
もしライナー達がトロスト外門に続いてウォールローゼを破壊していたら壁内はおそらく自滅してましたから。


余談ですが、いわゆる赤子ガチャ(知性巨人の持ち主が死ぬと赤子に継承されること)は、圧倒的にマーレに有利であるし、マーレ自身もある程度そう認識していたと思っています。
一番の理由はマーレが巨人の運用ノウハウをもっていることです。
マーレ国内のエルディア人に継承されれば血液検査で即発見され、戦士候補生にすぐに食わせれば良いわけです。家族を名誉マーレ人にしておけば問題も起こらないでしょう。
もしパラディ島内に継承されても、世界から隔絶された中で兵器として活用できる技術を蓄えてるとは思えません。
偶然巨人化しても無垢巨人のように敵とみなされて殺される可能性が高いですし、下手すれば気づかないまま死亡してまた赤子ガチャになりそうです。
マーレからすれば、しばらく手元にない状態になるだけのことです。


④については妄想しかできませんが、上記が正しければカルヴィはこれまでもリスクを覚悟で結果を出してきた人ですので、死を覚悟して臨んでいたかもしれません。
クルーガーと同様に自らの手によって同胞の血を流しながら、じっと時を待っていた。巨人の戦術価値の低下が現実に迫ってくる中、かつての復権派の息子が始祖を奪取してマーレと戦おうとしている。ここが勝負所と判断してもおかしくありません。

もしくはちょっとご都合主義っぽくなりますが、エレンがカルヴィを手にとり、地面に逃がした可能性もなくはない、かな・・・
カルヴィは常にサッシュという色付きのたすきをしているので、カーキの軍服だらけの中ならすこーしだけ目立つはず、なんですが・・

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そんなわけで、私はカルヴィ元帥がエルディア人である可能性、あるんじゃないかと思っています。
最後になりますが、ヴィリーも軍内部にパラディ協力者がいる可能性を示唆しています。

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それでは、本日もご覧いただきありがとうございました。


written: 22nd Feb 2018
updated: none

 

002 最新話からの考察 102話② ヒィズル国

みなさんこんにちは。
前回に引き続き、最新話の状況を考察していきます。

現在の最新話である102話(別冊少年マガジン2018年3月号)までお読みの上でご覧ください。


前回は少し長くなってしまったので今回は簡潔に、同じく第3勢力であるヒィズル国を見ていきたいと思います。
今回は考察というよりは事実の確認といったところですね。


ネタばれ注意です。よろしくお願いします。

 

この記事は最新話である102話までのネタバレを含んでおります。さらに登場人物や現象についての言及などなど、あなたの読みたくないものが含まれている可能性があります。また、単なる個人による考察であり、これを読む読まないはあなた自身に委ねられています。その点を踏まえて、自己責任にて悔いのないご選択をしていただけますよう切にお願い申し上げます。あなたの選択とその結果に対して、当方は一切の責を負うものではありません。

※画像は全て 「進撃の巨人(諌山創著 講談社刊)」 より引用させていただき、個別に巻・話を表示しております。

 

 


[アズマビト・キヨミ(ヒィズル国)]

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24巻98話、ヴィリー劇場の前夜祭パーティ会場にて初登場したヒィズル国の人物、アズマビト・キヨミさん。
まだほとんど物語上に出てきていないのであまり情報がありませんが、今後かなり重要な人物になってくると予想されます。


現状分かる範囲で、東洋人自体と合わせて事実確認をしていきたいと思います。

①ヴィリー・タイバーによって、今回の宣戦布告劇場と前夜のパーティに招かれた。
②着物にワインをかけてしまったウドをエルディア人と知りながら責めることなく、他者から守る行動をとった。
③劇が始まる前に楽屋のヴィリーを訪れ会話、その後、観劇することなく会場を後にした。

そして東洋人について分かっていること・・
④パラディ島壁内で東洋人の血が入っているのはミカサのみの可能性が高い。
⑤もとは145代フリッツ王に付き従って壁内に来た可能性が高く、しかしながら王の方針に賛同しなかったため迫害を受けた。
⑥以前のエルディア復権派は当時東のマーレ敵対国に支援・亡命を呼びかける計画があった。

かつての「東のマーレ敵対国」というのが、イコール東洋、あるいはヒィズル国なのかは、今のところ明言はされていませんので確定することはできませんが、ヒィズルが少なくとも「東洋」と呼ばれる地域の一国であることは間違いなさそうです。
そして東洋人は⑤などを鑑みるに旧エルディア帝国の要人の一角であったと推測し得ますので、それに成り代わった体制である現在のマーレや、レイス朝パラディに良くない感情を抱いていてもおかしくありません。
そうなると自然と②や⑥に至る背景が想像できます。


それを踏まえて③を確認してみましょう。

①で明らかなように、ヒィズルの要人であるキヨミさん、あるいはアズマビト家はタイバー家と以前から親交があります。
パーティには先日まで戦争をしていた中東系と思わしき方々も来ていましたので、それは国家の敵対とかそういったこととは関係がありません。楽屋を訪れることができることからもそれは伺えます。

さて、やはり気になるのは「あなた方は勇敢です 我々の一族はよく知ってますもの」(25巻99話)というセリフですね。


どうとも受け取れるセリフなのが憎いところですが。
当然、素直に「私たちは以前から親交が深いので、タイバー家が勇敢な一族だと知っていますよ」というのもありえます。
ただ次のコマの、ヴィリーのなんとも言えない表情や、お付きの兵士の口もと、その後のキヨミさんの嘘くさい満面の笑み(失礼!)
を見ると、やはり裏の意味が主軸と考えてよさそうです。

 


東洋人と言えば、レイス王が記憶改竄できなかったことが思い出されます。
しかも旧エルディア帝国時代から王家と関わっていた節があります。
ということは、現在の作中でタイバー家と並び本当の歴史を知っている可能性が最も高い人々、と言って差し支えないでしょう。

 


もう一度セリフを読み返してみましょう。

「我々の一族はよく知ってますもの」

もはや違う意味にしか聞こえなくなってしまいました。聞くまでもない、という感じで会場を後にしてますし。


ただこれだけで単純にタイバーの敵だと断じてしまうのは性急であると思います。
例えばこんな取り方もできますので・・

-妄想-
ヒィズルはタイバー家のお目付け役的な立場にあり、今回の作戦を確実に遂行するよう念を押している。
当然ヴィリーが犠牲になることも織り込み済みですので、
「あなたはとても勇敢なのは分かってます(から、間違いない遂行を期待していますよ)」
「無事にお役目(使命を遂げること)を果たすことを祈っていますよ」
-妄想おわり-


とりあえず、現状で確と言えるのはこのへんまででしょうか。


ちなみに私個人の予想としては、ヒィズルはエレン達壁内勢と協力関係にあると思っています。
ただ現状では根拠が乏しいのであくまで予想の範疇ですね。
壁内勢が現在の作戦行動をとるにあたって最も必要なものは海上輸送力なんですが、現在登場している勢力でそれを賄えるのはヒィズルしかないなぁといった感じです。


最後に、少し気になる部分を3点ほどあげておきます。

1、ヴィリーとマガトの馬車内での密談シーン(25巻100話)

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この黒づくめはキヨミさんの従者(あるいは一族の者)と恰好が似通っています。
ヴィリーのセリフからも、「敵」であることを示唆するかのようです。


2、楽屋シーンのキヨミさんの服装(25巻99話)

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みなさんお気付きでしょうが、ご丁寧にスカーフらしきものまで巻いていてミカサの私服とかぶりまくってますね。
ミカサの場合はだいたい襟なしのカーディガンのような感じが多いですが。
白のアンサンブルにマフラーといえば、冒頭の「いってらっしゃい」がキヨミさんからエレン・クルーガーに言ってるのではないかという説がありますね。コレ、あるかもしれませんね。

ちなみにお付きの黒づくめ達は、外に出たらマフラーだかスカーフだかを巻いてます。
ちゃんと場をわきまえたんですね、礼儀正しいです。。。ではなく、
アスコットタイ好きな方は関係あったりするんですかね・・・
(黒づくめは下に普通のタイをしているはずなので、アスコットではないでしょうが)


3、「さて・・・行きましょうか」(25巻99話)
深読みしすぎにも思いますが・・・
このコマのキヨミさん、楽屋の時のわざとらしい程の笑顔とうってかわった素の表情を見ながらだと、「さあ、はじめましょうか」という風に聞こえて仕方ありません。
まずはレベリオの入口に向かって帰っていくと思いますが、あれ?入口に向かわされた人がいたような・・・

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました。

written: 20th Feb 2018
updated: none

001 最新話からの考察 102話① ロープ兵の正体

written: 19th Feb 2018
updated: 19th Apr 2018

4/19 修正:改行の仕方が悪く読みづらかったので、改行位置の修正をしました。本文は一切変更ありません。

 

みなさんこんにちは。


最初の記事ということで、まずは最新話における展開の考察から始めようと思います。

まずは現在の最新話である102話(別冊少年マガジン2018年3月号)までお読みの上でご覧ください。


物語は現在、エレンの奇襲からパラディ島(以下、壁内)とマーレとの間で戦争がはじまりましたが、目下読者として気になるところは壁内勢の作戦目的ではないでしょうか。さまざまな勢力の思惑が絡み合い、非常に謎が多い展開となっている現状ですが、考察していきたいと思います。

まずは作品中の事実を整理・確認しながら、各陣営の目的、思惑を探っていきたいと思います。

第1回は壁内、マーレはいったん置いておいて、いまだおぼろげにしか見えてこない第3勢力たちの一つ、通称「ロープ兵」の正体に迫ってみたいと思います。

ネタばれ注意です。よろしくお願いします。

 

この記事は最新話である102話までのネタバレを含んでおります。さらに登場人物や現象についての言及などなど、あなたの読みたくないものが含まれている可能性があります。また、単なる個人による考察であり、これを読む読まないはあなた自身に委ねられています。その点を踏まえて、自己責任にて悔いのないご選択をしていただけますよう切にお願い申し上げます。あなたの選択とその結果に対して、当方は一切の責を負うものではありません。

※画像は全て 「進撃の巨人(諌山創著 講談社刊)」 より引用させていただき、個別に巻・話を表示しております。

 

[ロープ兵]

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99話と100話で登場し、ピークちゃん(以下、ピーク)とポルコを罠にかけたこの兵士、彼がどの陣営に属するかでさまざまな意味合いが変わってきてしまいます。

今の展開でのキーマンの1人と言ってよいかもしれません。

現在ネット上でさまざまな予想がされるも決定打が出ていない状況を見て、作者サイドもほくそ笑んでいそうです。かなり巧妙な伏線とミスリードが張られているように思います。


私はこの答えのない問題に対し、一つの解答を導き出しました。ある人物像を仮定してみると、すべての伏線ときれいに合致します。もちろん推察でしかありませんので100%正解だとは申し上げませんが、だいたい合っていると確信しています。


物語中で明かされた時の驚きを大事にされる方は、ここで読むのをおやめになることをお勧めします。

知る覚悟ができている方は・・・どうぞお付き合いください。

 

 

では、

まずは作品中で分かっている事実関係をまとめます。


① マーレの兵服を着用しており、マガトの戦士招集命令に応じて戦士を呼びに行った


② 行動として、ジークだけ正門に誘導、その後ピークとポルコを落とし穴へ。そして全員放置。ライナーがいないことは全く気にしていなかった。


③ ピークは彼と会ったことがある気がしている。アゴヒゲが気になる。でも思い出せない。


④ 特徴として細身で身長がかなり高い男性。ポルコより頭ひとつ分くらい高く、「ノッポ」と表現されている。もみあげからつながるアゴヒゲ。髪は金髪と思われ、えりあしは短い。最初のコマのみですが、ヘルメットをかぶると前髪が目にかかるくらいある?

 


まず①の、マガトの命令により動いた、という点はしっかり抑えておいてください。すなわちマガトが指示を出すまで、彼はマーレ軍の部隊内に他の兵士達と一緒にいた、言い換えれば決してどこかに隠れて待機していたわけではない、ということです。(まあ途中でスパイ映画ばりに入れ替わったという妄想もできなくはありませんが)

その後マガトは戦士たちが行方不明という報告を受けた時に驚き、(敵の作戦行動が)始まったか…と独り言をいいます。独り言ですので、驚いたことが演技である可能性はなくなりました。ということは、少なくともマガトの手のものではないということになります。②のライナーの件を合わせて考えると、この時点でエレン側の人物である可能性が高くなりました。


それでは、③と④の特徴から考察をするために、まずはピークと会ったことがある人物を絞り込んでいきましょう。

ロープ兵をエレン側の人物と仮定すると、ピークが彼を見たのはシガンシナ戦中と思われます。ぜひピークに注目して読み返してみてください。ピークの登場シーンは18巻74話から21巻83話までの間です。

ピークの行動を追ってみると・・・
シガンシナ北方を哨戒し(山あいを夜間行軍する)調査兵団を早期発見。括弧内はエルヴィンの推察より。
→獣や無垢巨人と一緒にウォールマリア内側に登場
→球となる岩石を拾い集めて完全試合をサポート
ジークにマウントをとっているリヴァイを背後から急襲、ジークを救出し東側の巨人の群れに沿って離脱、ウォールマリア方向へ
→ウォールマリアを越えてエレンの近くに着地、エレンと対峙。リヴァイが追ってきた為、ベルトルさんをあきらめ離脱
→ハンジの背後から急襲、ライナーをくわえハンジと対峙。離脱してシガンシナ外壁上へ

ピークが接近した調査兵団の面々は以下の通りです。


時系列順に、リヴァイ、エレン、黒焦げアルミン、ハンジ、ジャン。コニーも一応可能性はありますね。

 

夜の偵察時に見た説がありますが、敵が光を灯して行軍して来るのを確認できたのに
わざわざ危険を冒して近づく意味はないため無視して良いと思います。

リヴァイ、ハンジ、ジャンはロープ兵の特徴とかけはなれているので除外、アルミンも焦げていたので除外します。

そうなるとコニーなんですけど、顔の雰囲気、髪の色、髪のえりあし部分は問題なさそうです。前髪はないからヅラでしょうか。アゴヒゲはありませんが、付け髭でしょうか。その場合、ピークが怪しんだのも付け髭を見抜いたから、とも読めなくはありません。身長は確かに伸びてスラッとした体格に成長していますが、今のところ他の人との比較もしづらく何とも言えません。ピークが屋根の上にいたコニーを見たかも不明瞭です。少なくともそういう描写はありませんでした。かなり無理やりな感じではありますが、変装バリバリという条件付きなら一応可能性は無くはないかもしれません。

余談ですがあと一人の生き残りマン、フロックですが、えりあし以外はけっこう特徴と一致しています。ただ、ピークが彼の顔を覚えているためには、超望遠の視力が必要になります。もしそんな超設定がいまさら出てくるなら、もはやあの戦場にいた人は誰でもOKになりますね。

 

 

 

それでは結論にいきたいと思います。心の準備はよろしいですか?

 

今ならまだ知らないでいることを選択することもできます。

 

 

 

 

では、

シガンシナ戦を注意深く読み返していただいた方はお気付きになったかと思いますが、あの時ピークがちゃんと「顔を見た描写」がされている人物はエレンとハンジのみなのです。

 


ので、ピークが見覚えがあると言ったのはエレンのことです。

 


はぁ?と思われた方も、もう少しお付き合いください。もちろん、エレンはあの時ライナーと地下にいましたので、物理的に不可能ですね。

 


ところで、こちらの比較画像をご覧ください。

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左がロープ兵(99話)、真ん中と右はエレン達が海へ行く途中の1コマ(22巻90話)です。
少し角度が異なりますが、瞳の虹彩以外は、顔の輪郭、目の形、鼻、口などかなり近似して描かれているように思います。

 

さてもう一つ比較画像を

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そうです。エレン(18巻71話)とクルーガー(22巻88話)の幼少期です。めちゃくちゃ似ていますね。


ちょっと話が別件の考察にそれますが、おそらくクルーガーとエレンは近縁である可能性があります。進撃の継承者だからという考えもできますが、同じ継承者であるグリシャは全然似てないんですね。作中ではジークにもそのことを発言させてます。そしてエレンはご存知の通り、母親似です。すなわち、カルラの出自に謎ができた形になりました。

話を戻します。


もう言うまでも無いとは思いますが、クルーガーに家族がいればエレンと似ていてもおかしくないと考えられます。歳を考えればクルーガーの孫、あるいはもし親族に生き残りがいたなら又甥などでもいいでしょう。


ではロープ兵を仮にクルーガーの孫(以下、孫)とした場合、どうなるかというと・・

・エレンの手紙の相手
宛先問題が解決します。孫宛(~~・クルーガー様)になっていれば、ファルコが疑問を差し挟む余地はなく、さらにエレンが言っていた「家族宛ての手紙じゃなかったが・・・仲間には届いた」というセリフとも合致します。もっと言えば、エレンがマーレに潜伏する際にクルーガーを名乗った理由にもなります。ただ潜伏するだけなら、他の適当な名前か、覚えてない設定でもよかったわけですから。
(蛇足かもしれませんが、マーレの戸籍上でもエレン・クルーガーという名の人物は過去に実際に存在した”マーレ人”であり復権派を島流しにした時に行方不明となったマーレ兵士の一人であるはずです)

・孫は、爺クルーガーが持っていたマーレ国内の復権派ネットワークとの繋がりをもてる
当然、爺クルーガーはこちらの「継承」もしていたことでしょう。孫はマーレ国内で生まれ、復権派医師の協力によって血液検査をパスし、マーレ人として兵士に志願することが可能、何の疑いを抱かれることもありません。
復権派に殺されたおじいさんの無念を晴らしたい」とか言えば、兵士を志願する理由付けまでできます。
やけにマーレ人とエルディア人の事情に精通したセリフ「エルディア人の無駄話に付き合う気はない」という上から目線の返しが咄嗟に出てくるのも、実際にマーレ人として生活しているからと考えられます。

そして立場上、会場の兵士の配置や、軍幹部を含めた観客の配置も知りえます。あの壁内勢のスムースな初動は、彼からのリークによるものが大きいことが容易に想像できます。

・ヒゲの意味
ピークがヒゲについて言ってましたが、これはこのような解釈が可能です。

最初にジークだけ別所に誘導されたことで小さな疑念を抱きました。そして兵士の顔はなにやら見覚えがある気がする。
ピークの記憶領域の深いところにはエレンの顔が残っていますが、それは一度限りのほんの短い時間で、4年も前のことです。さらに当時のエレンはヒゲをはやしてなかったため、ピークの脳はその時の記憶と結びつけることができなかった。
私たちも違和感とは何かがあったり、何かがなかったりした時に感じやすいですよね。

 


さて、エレンが孫と繋がっている、ということは、エルディア復権派とつながっているということです。そして彼らがあの連動した動きの中でジークだけを一人放り出した、ということは・・・もうおわかりですよね。

 

今回はここまでにしたいと思います。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。

000 ご挨拶 - 2018年の皆様へ

written: 19th Feb 2018
updated: none

 

はじめまして。
そして当ブログへご来訪いただき、本当にありがとうございます。

 

私が進撃の巨人を読み始めたのは遅ればせながら2017年の暮れでした。
ふとしたきっかけでその世界に触れ、そういえば以前大ブームになっていることを
耳にしたなと思い出しながら、魅了されていきました。


世間では当時ほどの勢いはないようですが、現在の物語の展開は非常に面白く
最新話を待ちわびながら何度となく読み返すうちに作品世界についてのある考察が思い浮かび、意見交換をしたいと思ったのですが、現在は考察をされているサイトもそれほど多くは見つからなかったため、自ら考察ページを立ち上げようと思い至りました。

 

このサイトがあなたが進撃の巨人を楽しむ上で少しでもプラスになれたらいいなと思っています。
自分の考えの整理も目的の一つにしていますが、皆様のご意見もいろいろ聞けたら楽しいだろうなと考えています。


どうぞよろしくお願いいたします。

 

なお当サイトは基本的にその時の最新話まで読んでいる方を対象として書いていますので、ネタばれ全開です。それはもう。
どうかその点はご了承の上、自己責任にてご覧いただけますようお願い申し上げます。

 

また基本的に電子版での購読をしているため、発売前1週間程度のいわゆるフライング時期にはコメントをお返しできないことが多々あると思います。どうかご容赦ください。

 

それではご一緒に、進撃の巨人を愛でてまいりましょう。

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