062 最新話からの考察 113話 要点チェック
みなさんこんにちは。
1年前はまだ何も知らなかったんだよ、こんな拷問があるなんて知らずにいれば・・年末進行で仕方ないんでしょうけど、今月の服役期間は長すぎてこたえました。2月は今すぐ始まったらいいのに。とまぁしょーもない愚痴はさておき、次回でだいぶ謎解きが進みそうな雰囲気です。今回はそれほど書くことが無いので、少し妄想を膨らませながら気になる点を拾っていきたいと思います。
この記事は最新話である113話までのネタバレを含んでおります。さらに登場人物や現象についての言及などなど、あなたの読みたくないものが含まれている可能性があります。また、単なる個人による考察であり、これを読む読まないはあなた自身に委ねられています。その点を踏まえて、自己責任にて悔いのないご選択をしていただけますよう切にお願い申し上げます。あなたの選択とその結果に対して、当方は一切の責を負うものではありません。
※画像は全て 「進撃の巨人(諌山創著 講談社刊)」 より引用させていただき、個別に巻・話を表示しております。注記の無いものは全て113話からのものです。
[暴悪]
・道
遠方にいる人たちもビビッときているということは、獣ネットワークの人ならどこにいてもジークは指示を送れるのかもしれません。声(物理)では無かったということでしょうか。始祖の場合はそれを全体に送れる感じかなと。ビビッとしても巨人化しない者がいたことから、ジークは対象を指定して操作ができると考えられそうです。
猿、な感じもありますね(9巻35話、12巻50話)
命令、すなわち明確な目的を与えてやれば、無垢巨人は決して愚鈍な存在ではないのでしょう。確かにこれは脅威です。今まで壁内が必死に戦っていた無垢巨人は、その力の10%も出していなかったと言っても過言ではないと思います。
・各々
アンカさんが無事でなによりでした。個人的に興味があるのは、ピクシス司令が自らも含めて隔離政策を取るのか否か、というあたりです。
-やりおったな…
そしてこのセリフが・・うーん。司令は脊髄液を仕込まれたことを知っていたということなんでしょうか。ハンジたちから聞くことはできませんから、イェレナから聞いていたことになるのでしょうか。
もし知っていたとして、だから「降参しよう」っていうポーズを取るのは理解ができます。なのに、その上で騙し討ちでエレンに策を講じるのはどうなんでしょう。エレンの器替えをした時点でジークの協力は得られなくなると予想されるわけですから、やるならジークを先にやる必要があるような気がします。あるいはそれも決断していたんでしょうか。もしくはエレンの器替えを隠したまま出産を待ってヒストリアにジークを食わせる計画だった可能性もありますね。時間があると勘違いしていた、に当てはまるのかもしれません。
いずれにせよ、それほどまでに前進することへの抵抗が強かった、そして後手後手にまわっており、誰一人として正常な判断ができていなかった、という感じなのかもしれません。
ファルコ、忘れ物になってなくて良かった。良かった?
ミカサは何を考え、どう動くていくんでしょうか。最終的には「大事だから殺す」方向にいきそうな気はしますが・・
対してアルミンはまだ余裕があるように見えます。以前からエレンに含むところがあったため、切り替えが早いのかもしれません。そして、彼の持つ反発感情が大義名分を得た可能性があります。つまり、エレンを(力づくでも)従わせるという自分の欲求に、ミカサのためでもあるという正当性を付けられるようになったはずです。このことが彼の背中を押す材料になって、切れ者のアルミンが戻ってくるかもしれません。
ところで個人的に何より気になるのは、奥にブラウス家がいるわけですが、ガビとニコロはどうなってるんでしょうか。ファルコも含めてマーレ組は別房にいる感じなんでしょうか。
それと、オニャンコは?? 画面手前にいるんでしょうか・・それとも
・未来志向
爆心地はそのまま残されてるんですね(19巻78話)
そしてスルマくん、
この子だったりして(17巻68話)
かつてのエレンたちと重ねられてたことから同じく10歳だったとすると、ちょうど109期で15歳になるはずです。オルブド区は方面が違うのですが、あの時エレン巨人の活躍を見ていますし、シガンシナの英雄たちが南方訓練兵団出身ということで、希望できるのであれば南方を志願する人も多そうです。フロックの呼びかけに真っ先に名乗り出たあたりも、ルイーゼと同様の導かれた雰囲気を感じます。
-イェーガー派?とか言われている我々が
フロックのこういう物言い、なんか好きです。
エルヴィンの劣化コピーなのは否めないですが、フロックの言っていることはスジは通ってると思うし、かつての調査兵団そのものに感じます。ハンジもかつての自分たちをそこに見出しているのではないでしょうか。最初から意志を持っていたであろう、たった5名しか引き付けられなかったあたりも劣化コピーですが、力技で全員を従えることに成功しています。ここでは差し迫った実害が無いほうへ流されていく群集心理の恐さも垣間見えます。
ハンジから見れば、かつての自分たちの拷問を第三者の立場から見ている感じでしょう。あれだけ罵倒したキースが自分に重なって見え、痛みを感じながらサネスの言葉を思い起こしたかもしれません(14巻55話)
-俺達のやってきたことは…間違っていないと…
-信じたい…
-…けど…
-こんなに痛かったんだな…
サネスから見れば、かつてのハンジたちもフロックと同じように見えたはずです。
ハンジは勘が良いので、ここ最近でも言っていることは正しかったと思います。やたらブーメランを投げている感じがしたのは、目的が変化を必要とするものであるにも関わらず実際の行動が伴っていなかったからでしょう。無意識の抵抗や立場の変動、さまざまな要因が絡んでいるでしょうが、まさにサネスが言っていた通りの役割に転じてしまっています。現状の維持に終始し、変化を妨げる者。
フロックのやり方は未熟で粗削りかもしれませんが、人を動かせるのは彼のような言動一致した前進力みたいなものを持っている方ではないでしょうか。スルマくんたちが話していたように、第三者から見れば体制の維持に努める者は古い慣習に固執する老人と捉えることもできるわけです。今思えば、エルヴィンの何が凄かったかというとこの前進力じゃないかと思ってしまいます。ハンジは今回で、かつて変革を求める一人だった自分が、守りに入って傍観者になっていることを突き付けられたかもしれません。彼女が気付きを得て切り替えることができるのか、楽しみなところです。
・過去
ついに来ました、ジークの回想。
クサヴァーさんは名誉マーレ人であることからも、やはり獣の前任者でほぼ間違いないでしょう。彼も復権思想があったかどうかは来月明らかになるでしょうが、なんとなく思想の影響というよりはとにかくいい人で、ジークが「悲惨な歴史を終わらせる」ことへの動機付けになってそうな気がします。Xaver、Xavierという名前はバスク語で”エチェベリ=新しい家”という言葉が由来だそうです。おそらく兄のような、両親を失った後の精神的支柱だったんでしょう。そんな兄を食わなくてはならないような悲劇を終わらせたいと思ったのかもしれません。そして、彼のような人になりたいという願いが、兄としてのエレンへの振舞いの原点になっていそうに思います。あ、でもそれだと謎解きが描けないからやっぱり復権思想なのかな・・(22巻87話)
これが「使命」でしょうか。いやどうかな、「進撃を送り出すこと」の方かもしれませんね。
-…決別だ
-お互いを信じることができなかった
やはりエレンとジークは待っていたようです。
-だがそれも無理はない
-あんた達とはあまりにも
-見てきた世界が違いすぎたんだ
-俺の真意を話したところで…
-わかりっこないだろうがな…
-あんた達には
これもブーメランなんですけどね。こういう考えが齟齬を生み出すということでしょう。そしてそれが人間なんだとも思います。
-なぁエレン…
-俺達にしか…
-わからないよな
そしてこれも、きっとすれ違うんでしょう。
あからさま過ぎる伏線です。つまり、みんなに気付いておいて欲しい伏線なんだと思います。
その意味するところは・・それが姿を現すとしたら一瞬だ、ということかなと思います。これが次に出てくる時は、前置きや説明も無く突然どこかに現れますよと。だってもう説明してあるでしょ、ということじゃないかと。
サタンが降臨したようです。
ところで、兵長が無垢に殺されることは無いだろうとタカをくくっていたんですが、今回で少し雲行きが怪しくなってきた気がしてます。根拠というほどのものは無いですし、本人じゃないかもしれませんが。
まぁ私の妄想とでも思って、話半分でお読みください。
どうも兵長、妙なことをやってるんじゃないかと思うのですが・・
これ、急所を削いでないように見えませんか?(26巻103話)
レベリオ戦ではこれでジークを切り取っていたわけです(6巻25話)
-うなじの肉ごとお前を切り取ってしまえばいい
そして、こんなことを考えていらっしゃいます。
-まだ…
-そこに いるのか…?
-お前ら…
たぶんですが、ダメ元で、人間が入ってそうな部分を丸ごと切り取っているんじゃないでしょうか。もちろんそれで人間に戻る確証はないでしょう。でも、再生するとしてもそこからでしょうから、少なくとも時間は稼げます。殺すことも先送りができるわけです。あるいは切り取って人体が残っていれば、接続部を既に切っているかもしれません。雷槍をキャンプから持ってきているわけですから。
リヴァイは王政編で自ら語っていたように、最悪の事態を想定していつでも戦えるように気を張っている人でした。今でも本人としてはそうなんでしょうが、そんな彼でさえ緩んでいたことが今回描かれています。
ワインは不要だと思っていながら、「仲間への想い」と天秤にかけてしまったわけです。そして仲間に選択を委ねた結果、”また”仲間を失う結果を招きました。ジークを敵とみなしたのも過去の「仲間への想い」によるもので、その結果が現在起こっていることです。
もし上記の通り、一縷の望みをかけて切り取ったとすると、その「仲間への想い」は他の仲間か自身への災厄となって降りかかりそうな気しかしないんです。人間に戻せているなら僥倖ですけどね。兵長はできれば最後まで見届けるポジションであって欲しいとは思うんですが。
そして夜がやってきます。フロックたちはリヴァイ対策を想定するなら立体機動装置を装備していくかもしれません。すると一番危ないのはハンジ、ということになるんでしょうか。
-おまけ-
これも妄想半分です。
-しかしちゃんと場所と時間
-覚えているんだろうなエレン
フロックたちは待ち合わせ場所など知りませんでした。つまりフロックたちは何かの予定に従って行動したとは考えにくいわけです。
今回の騒動はそのフロックたちがエレンを逃がしたことが契機となっています。それを受けてリヴァイもジークも動きました。その上で「時間を覚えてるかな」とは異な仰せ。
考えられるのは、エレンにもビリッといってることではないでしょうか。
それを合図にして、その何時間後に落ち合おう、みたいな感じなら合点がいく気はします。それがジーク液によるものか、始祖だから最初から感じ取れるのかは分からないですけどね。
-おまけおわり-
本日もご覧いただき、ありがとうございました。
-こっそり祝辞-
そういえばネット遮断してたせいでご入籍されてたことも最近知ったのでした。こんなところでなんですが。
諌山先生
ご結婚おめでとうございます
素敵なご家庭を築かれることをお祈りしています
これからの進撃にもより一層期待しております
どうぞ末永くお幸せに!
written: 10th Jan 2019
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