045 最新話からの考察 110話② 変化する
みなさんこんにちは。
今回はよく分からないエレンを少し分かってみようという企画です。「エレンの気持ち、分かるよ」という方には、少々耳タコのような記事かもしれません。
!閲覧注意!
この考察は作品の仕掛けに言及している部分があり、それがもし作者の意図通りであったならば、知らない方が連載をより楽しめるかもしれません。その点をご了承いただける方のみご覧ください。
また、この記事は最新話である110話までのネタバレを含んでおります。さらに登場人物や現象についての言及などなど、あなたの読みたくないものが含まれている可能性があります。また、単なる個人による考察であり、これを読む読まないはあなた自身に委ねられています。その点を踏まえて、自己責任にて悔いのないご選択をしていただけますよう切にお願い申し上げます。あなたの選択とその結果に対して、当方は一切の責を負うものではありません。
※画像は全て 「進撃の巨人(諌山創著 講談社刊)」 より引用させていただき、個別に巻・話を表示しております。
[変化する]
エレンがよく分からない。
104期を中心とした兵団の一部はそう言っています。そう言ってない人々もいます。
見ているもの、持っている情報の違いがその差を生みだしているのでしょうか。各人が持っている主観の違い、とも言えるかもしれません。
ところが、読者も引きずられるように”エレンが分からない”と感じている方が多いようです。読者は全体を見渡せる客観的な視点のはず。ということは、客観的に見て”エレンが分からない”ように描かれているのでしょうか。いや、そうでない方も多くいらっしゃるようですし、少なくとも私はエレンの心情が理解できる気がしてます。
実はここに作者の巧妙な仕掛けが存在しているように思います。今回はエレンの主観を探ることによって客観性を取り戻す、そんな試みです。
まず、エレンの何が分からないのかと考えてみると、大ざっぱに分けて以下のような感じだと思います。
エレンがなぜ独断で事を起こしたのか分からない
エレンがなぜ黙っているのかが分からない
エレンがこれからどうしようとしているのか分からない
3つ目の”これから~”に関しては、そのまま今後の展開であり描かれていない部分です。秘策の内容なども絡むため、現時点で確かなことは分かり得ません。でも上の2つは現状でも説明が付けられそうです。
では、エレンになったつもりで気持ちを想像しながらご覧ください。
始まりは壁内での様々な戦いを経て、グリシャやクルーガーの記憶に触れ、”敵は海の外にいる”と知ったあたりからにしましょう。
3年前
海へ行った少し後、マーレの調査船がきて義勇兵が合流します(26巻106話)
-敵の上陸を阻止できたのは偶然だ
-マーレが本腰を入れれば
-敵の規模は こんなもんじゃすまねぇ…
-何とかしねぇと…
エレンは記憶の”体験”からマーレを知っていますから、周囲との切迫感の違いも納得がいきますよね。ここで兵団は敵の兵力の規模を知りました。エレンにとっては記憶で見たことがより現実的になったでしょうか。現在他国と交戦状態なので攻めてこられないが、もし攻めてきたらマーレの膨大な兵力を防ぐ”無垢の壁”がもう無いことも判明しました。
大事なのでもう一度書きますが、”兵団は、敵の規模を知りました”
その後、義勇兵の力によって調査船の拿捕、港や鉄道の建設が進む中、国防上の理由でエレンは一種の隔離状態に置かれます。初めて義勇兵たちと顔を合わせるのは、1年後のことになります(27巻107話)
-君に船ごと担ぎ上げられて以来だ
そんな中、義勇兵やマーレ兵との交流によって分かり合え、平和的解決ができるのではないかという話をアルミンがしています(26巻106話)
エレンは記憶から、海の外のエルディア人がどんな扱いを受けているか知っていますので、話し合って”はい、そうですね”とはならないだろうと考えていたのでしょう。アルミンにこう問います(26巻106話)
-ベルトルトの記憶は何か見たか?
”記憶を見てるんじゃないのか?お前ならそんな簡単じゃないって分からないか?”みたいな感じですよね(26巻106話)
-時間はねぇぞ
-ジークの寿命はあと3年もねぇ
そしてエレンには時間がないことに対する危機感もあるようです。
2年前
それから約1年が経った頃、エレンはヒストリアの件でこう言っています(27巻107話)
-「地鳴らし」の維持に我々の命運を委ねるのは危険です
-残された時間の限り あらゆる選択を模索するのが
-我々の取るべき最善策ではないでしょうか?
1年前には地鳴らし一辺倒に見えたエレンの考えが、変化をしてきています。地鳴らしに頼る危険性まで訴えた上に、別の道の模索も視野に入れようと提言しています。
1年前
エレンは鉄道の敷設を率先して手伝っています。ヒィズルの返答(=別の道の模索)を待つ間も、なんでもいいから少しでも早く事を進めようという気持ちが察せられます。104期の仲間はぶつくさ言いながらも手伝ってくれていますね。
ヒィズルの返答を心待ちにしている姿から、当時のエレンは、別の道として和解することも視野に入れていたことが分かります。アズマビトに断られそれは難しくなりましたが、ハンジは言っていました(27巻108話)
-だから…会いに行こう
-わからないものがあれば理解しに行けばいい
-それが調査兵団だろ?
このセリフはかなり重要だと思いますので、覚えておいてください。
10か月前
鉄道開通の祝賀会が行われた頃、イェレナと接触しました。当時を振り返り彼女はこう言っています(27巻110話)
-このまま結論を先送りにする日々を続けていけば…
-エルディアは手遅れになると
-その危機感を感じていたのはエレンも同じでした
今までの流れを見ていれば納得のいくセリフだと思います。エレンが焦っていたことは間違いないでしょう。彼はここから2年2か月ほど前の時点で、すでに「時間がない」と言っていました。和解を模索する動きも上手くいかない中、ハンジは「会いに行こう」とも言っていました。それからさらに2か月ほど経っています。ジークの寿命も残すところ1年くらいしかありません。
私がエレンなら、鉄道の開通を祝ってる場合じゃないと感じます。すでに2年以上、たいした進展も無く過ぎ去っています。その2年間で進んだことは、和解を模索したけどヒィズルの協力は得られない、ということくらいです。このままならジークの寿命まであっという間に過ぎてしまう気がします。やるなら早くやらないと、それが上手くいかなかった時に他のことを試みる時間も無くなってしまいます。
余談になりますが、エレンの行動がなかった場合に、現状のようにジークが島にいる状態になっていたかというとかなり怪しいのではと思います。イェレナが言っている通り兵団は「世界を知らない」、確かにエレンやイェレナと兵団の間では、知識において差ができてしまっています。ただ、それを考慮したとしても、とにかく遅いと言わざるを得ません。逆にマーレが「世界を知っている」ことが示されているのが、ピークちゃんが既に潜伏していることのように感じます。迅速な行動・決定は世界を生き抜く上で必要とされるものの一つだということかなと(7巻27話)
-でも時間って流れるし 止まったりしてくれない!
-結果がわからないのに選択の時間は必ず来る
かつてアルミンはこう言っていました。まさにその通りだと思います。そして壁中でアルミンが語っていたということは、外の世界うんぬんは関係なく、人類普遍の生きるための考え方だと言えそうです。そういう考えがある人から見ると、時間を意識してないように見える人に焦燥感を覚えるのは仕方ないと思います。個人的に沖縄タイムみたいなのってもの凄くうらやましい生き方なのですが、仕事などが絡むと一転してやっかいに感じます。それこそ命が懸かってるような状況で同様のことがあれば、怒りを覚えてもおかしくないように思います。
エレンはすでに、兵団に怒り、少なくとも苛つきを覚えていても仕方がないと思いませんか?
話を戻しまして、エレンとイェレナはその後何度となく密会を繰り返していたようです。それはつまり、その間も刻一刻と時間は過ぎていきます。これは状況証拠からの推測ですが、マーレへ潜入する計画はなかなか実現しなかったのではないでしょうか。さらに言えば、義勇兵に会わせることすら警戒していた兵団が、マーレ潜入にエレンを同行させることを許可するとは思えません。そう考えると、このセリフ(27巻107話)
-ハンジさん あなたに何ができるって言うんですか?
少し印象が変わってきませんか?
”ハンジさん、会いに行くって言ってましたよね? でも何も進まなかったじゃないですか”ってニュアンスになってきそうじゃありませんか。言外に、何も事を進められなかった兵団と、マーレ軍の中枢を叩き、戦鎚を敵から奪い、ジークを島へ連れてきた自分の行動の比較も込められているような感じさえします。
こうして言葉にするとはっきり見えますが、何かしらの結果を出しているのはエレンだけです。エレンを100として、兵団は0と言ってもよいと思います。50とか30とかではなく、ゼロです。どちらが正しいとかは言ってませんので誤解されませんようお願いしますが、少なくとも兵団は国を守るために”何かを成し遂げた”と言えることは何もできていません。港や鉄道を作っただけで国は守れませんし、ヒィズルが国防をしてくれるわけではありません。
エレンと義勇兵を会わせなかったということは、ずっとジークや義勇兵を警戒していた、ということです。警戒しているならそれをクリアにすれば良かっただけだと思います。イェレナを尋問するなり、”正直信用できないので”と話せば良かったと思います。信用できるようになればそれで良し、信用できないなら別の方法を探す、そういったことをせずに上辺だけ仲良くしてる風を装いながら、ただ流れに身をまかせていたのが兵団です。
1か月と少し前
エレンはスラバ要塞攻略中のマーレ軍内に潜入します。そのままレベリオに潜入し、ファルコにこう言葉を掛けています(24巻97話)
-君はいい奴だから
-長生きしてくれるなら嬉しいよ
1年前に104期に言っていたセリフと同じです。みなさんもエレンが洗脳されたり操られたりしているとは考えにくいのではありませんか。暴走という言葉も全くしっくりきません。
襲撃前日
ジークと会った根拠となるボールとグローブが見られました。その時にジークに操られた、洗脳された、と兵団は疑っています。そして読者にもそんな気がしている方もいると思います。兵団は知らないので仕方ありませんが、客観的な事実としてこの兵団の推測は誤っています。
エレンがジークと会ったのは襲撃の前日です。つまり、エレンが作戦を告げた手紙はジークと会う以前に出され、届いています。ジークと話す前にエレン自身が考えて出した手紙だということです。
その手紙について、エレンはこう言っていました(26巻105話)
-全ては手紙に記した通りです
彼は襲撃に至る自分の考え、全てをちゃんと兵団に伝えているつもりです。その考えは襲撃後、すなわちジークと会った後も変わっていないということです。飛行船内では、ハンジにも自分の意見を表明していましたよね(26巻105話)
-マーレ軍幹部を殺し主力艦隊と軍港を壊滅させた
-これで時間は稼げたはずです
少し時間を巻き戻して襲撃決行後のエレンを見ていくと、エレンの態度が変わった理由が分かります(25巻101話)
-よかった…
-みんな来てくれたんだな
今までのエレンと変わらない、ホッとしたようなセリフです。こんな想いが込められているように感じます。
全てを書いた手紙を読んで、みんなちゃんと来てくれた。分かってくれた。
やっと兵団を、みんなを動かすことができた。これで戦える、良かった。
ああ、良かった、という気持ちを感じながら、以下をご覧ください(25巻102話、26巻105話)
-もう… 取り返しがつかない…
(あなたは取り返しがつかないことをした)
-我々は君への信頼を失った
-お前が調査兵団を巻き込んだから
(お前のせいでサシャが死んだ)
いかがですか?
エレン寄りの意見だと言われても否定はしませんが、これらを見て心情を察するに、”これ以上話しても無駄だ、自分でやるしかない”と思っていたとしても私は理解できます。これだけフルボッコにしておいて、後から”君はなんでやったんだい?”って聞くのは順番がおかしいとさえ思います(26巻106話)
彼は自分でやるだけの力を持っています。それは力を持つが故の傲慢かもしれませんが、少なくとも彼の目には、兵団は動きが遅く、何かをやると言っても実行しない、そんな風に映っていたのではないでしょうか。そう考えれば島へ到着してから何も話さないこと、ザックレーの死すら気にも留めなかったこと、思想はどうあれ自分についてきてくれる連中を拒否しないこと、などなど全く不自然には感じません。
そもそもエレンは、洗脳とか操りとか言う以前に、子供の頃から”生きる為には戦わなければいけない”という思想の持ち主です。何も変わっていません。エレンがジークの秘策を知っているのかどうかは分かりません。そこはまた別の話として、彼はとにかく事を前に進めようとしているのではないでしょうか。仲間に理解されなくても、戦わなくてはならない。なぜなら戦わなければ、みんなが生きられないから。自分がやらなければ、何も進まないから。
エレンが分かってきましたでしょうか。
ところで、面白いのは読者の立ち位置です。読者は巧妙に「エレンが分からない」という認識に誘導されているようです。「エレンが分からない」と言っているのは104期と兵団の一部ですから、読者はいつの間にか客観視点から104期の主観に誘導されていた、となるのですが、少し違うように思います。読者の「分からない」と兵団の「分からない」は別物だと思います。というのも読者と兵団の間には、知っていることの明らかな差があるからです。
エレンの手紙がそれです。
読者と異なり、兵団は「全てを書いた」とエレンが言っているあの手紙の内容を知っています。つまり、何をしようとしていたか、少なくともエレンの言い分はちゃんと知っているのです。ところが「なぜそうしたのか分からない」の一点張りです。知っているのに、知らないと言っているんです。
なぜかと考えた時に思い当たることが一点あります。
先述した通り、兵団は3年前の時点で「時間が無い」ことを知っていたのに、知らないかのように無駄に時間を過ごしてきました。マーレから攻撃されて滅亡する危険性があることを知っていたのに、知らないかのように今まで通りのんびりしていました。
知っているのに知らない、つまり、目を背けていた、ということではないでしょうか。
彼らが目を背けているものには共通点があります。
それは”変化”をすることです。
どれも今までとは違う何かに繋がる事柄です。そしてこれは、人間にとってごくごく一般的な反応でもあります。人間の心は、新しい物事に対して無意識的に恐怖感があるからです。
それは失敗への恐れや、無知を認めることへの恐怖、環境の変化への恐怖などが絡み合っていますが、本質的には安定していることが生きていくのに有利だから、と考えられます。毎日安全に寝る場所があり、安定して栄養を摂取でき、それを協力して実現できる既知の他人がいる方が簡単に生きていけるんです。
エレンが暴走したから、仕方なくやった
というのは、やらなければならないことを分かっていながら変化を生み出すことに及び腰になっていた、自分への言い訳として非常に都合が良いのです(26巻106話)
リヴァイが言っていたようにびびっていたんだと思います、兵団は。だからなんだかんだと問題の先送りをしてきたんです、時間が無いのを分かっていながら。そして”エレンのせいで”ジークの受け入れを決定した現在も、なんだかんだと先送りにしようとしています。変化するのが恐いから。
言い訳ということが分かりやすいのが、例の「巻き込んだ」発言です。
巻き込んだからエレンが悪い、昔のヤツと違う、という理屈が付けられています。でも、巻き込んだとか巻き込んでないというのは、単なる主観の問題です。本人がどう解釈するかというだけです。こちらをご覧ください(5巻22話、13巻51話、26巻105話)
トロスト区奪還戦後、ジャン・キルシュタインさん談
-オレ達と人類の命がこれに懸かっている
-このために…オレ達はマルコのように
-エレンが知らないうちに死ぬんだろうな
-だから…エレン
-お前… 本当に…
-頼むぞ?
エレン・ユミル奪還戦後、ジャン・キルシュタインさん談
-お前を取り戻すために死んだ人達を……
-活かすか殺すかは
-お前次第なんじゃねぇのか?
マーレ襲撃後、ジャン・キルシュタインさん談
-お前が…調査兵団を巻き込んだから
-サシャは死んだんだぞ?
全部一緒です。エレンを守るために多くの兵士が死んだ、それは事実です。それをはっぱをかけるために使うのか、非難するために使うのか、どちらも可能なんです。そのどちらを選ぶのかは、本人にとってどちらが都合が良いか、というだけでしかありません。つまり現在はエレンを否定することの方が、ジャンにとって都合が良かったということです。これ、裏を返すとエレンは全く変わっていないし、そこで起こった出来事も変わっていない、ということでもあります。
さらに言えば、エレンの視点で上記のシーンを読んでいただくと分かりますが、かつて周囲の犠牲についてウジウジと考えていたのはエレンでした。ジャンはそれに対して「お前が結果を出すことが犠牲に報いることなんじゃないか」という答えを毎回与えているのは面白いところです。今のエレンはまさにその通りのことをやっていると思います。そしてそれを同じ人が非難しているわけです。
兵団がこうして目を背けている「全てが書かれた」手紙。その存在は繰り返される兵団側の「エレンの意図が分からない」にかき消されて、読者から見えにくくなっています。この巧妙な仕掛けによって”分からない”方に誘導されていた読者は後で引っくり返されるのかもしれません。これは予想でしかありませんが、あの手紙の内容が公開されたら読者の印象は一変する可能性があります。”エレン、ちゃんと言ってたじゃん”って。
当然ながら、こういう反論ができると思います。
”さすがに兵団だって、手紙の内容を吟味した上で分からないと言ってるんだろう”と。
確かにその通りです。そして先に示した通り、それは主観的な解釈の問題になります。おそらくその解釈の過程上で起きた可能性のある事柄を、027 ダークサイド で考察しました。さらにその考察の根拠としている、アルミンの夢がエレンの敵意へと変わった可能性については、109話の導く者によって確からしいものになっています。
変化への恐怖や安定を求めるのが人間の本質だと書きました。ところが人間は同時に、新しいものを求める性質も持っています。それは新しい情報に対してより多くの脳内快楽物質が分泌されるという仕組みによってできています。平時は安定することが何よりの生命維持になりますが、環境の変化には適応して進化をしなければ種を残せません。その進化を促すものが新しいものを求める性質、つまり決まりきった安定という枠組みを超えていくものだとすると、どうも自由を求める心というものと繋がるように思います。さらにエレンと兵団のぶつかり合いはこの心のせめぎ合いを模しているように見えてきます。
紆余曲折の末、一丸となって巨人を駆逐したパラディ島が、現在バラバラになっている原因は”外部からの新しい考え方の流入”、すなわち環境の変化です。その新しいものを受け入れる心、抵抗する心、その相反するもののせめぎ合いが変化の過程には避けられないということかもしれません。であればやがて、ぶつかり合った末に妥協点を見つけて落ち着いていく、ということになりそうですが、それがどのような形で成されるのかは作者の解答を待つしかありませんね。
-はしがき-
エレンの心情を追いかけてまいりましたが、敵の概念に関してはイェレナとの密会から潜伏期の間に変化していると考えられます。038 敵 で考察しました通り、それまでは海の外全体への敵視だったものが、マーレやレベリオも敵じゃなくなっている模様です。つまりそこで何か新しい事実を”知った”ということになると思うのですが、エレンが何かを知る時に一番可能性がありそうなのが道を通じた記憶を見ることです。
そして 001 ロープ兵の正体 などで書きましたが、イェレナにはクルーガーの血縁である疑惑があります。もしそうであれば、ヒストリアに触れられてエレンの中にあるフリーダの記憶が蘇ったように、イェレナとの接触はクルーガーの記憶を蘇らせる可能性が高いと思います(27巻110話)
-私は ただエレン・イェーガーに私を知って欲しかっただけで…
イェレナのセリフも意味深になってきますよね。
この時見た記憶が、あの「いってらっしゃい」と繋がってそうな気がします。根拠はありませんが。
-はしがきおわり-
本日もご覧いただき、ありがとうございました。
written: 14th Oct 2018
updated: none