進撃の巨人を読み解く

進撃の巨人はSFを下敷きにしたヒューマンドラマだ・・と思う

030 最新話からの考察 107話① 来客(とゆかいな傍観者たち)

みなさんこんにちは。

 

 ※追記 7/10
最後の妄想部分に補足と加筆をしました。

 

前回を受けての展開となった107話が公開されましたね。最後に衝撃が盛り込まれていた以外は読んだ通りの説明パートがほとんどでしたので、今回は要点の部分は簡単に流して考察中心にしています。

 

 

 

この記事は最新話である107話までのネタバレを含んでおります。さらに登場人物や現象についての言及などなど、あなたの読みたくないものが含まれている可能性があります。また、単なる個人による考察であり、これを読む読まないはあなた自身に委ねられています。その点を踏まえて、自己責任にて悔いのないご選択をしていただけますよう切にお願い申し上げます。あなたの選択とその結果に対して、当方は一切の責を負うものではありません。

※画像は全て 「進撃の巨人(諌山創著 講談社刊)」 より引用させていただき、個別に巻・話を表示しております。

 

 

 

 

 


[107話 来客]

f:id:shingeki4946:20180710022128p:plain

 

 

 

 

まずは、各別にみていきましょう。

 

 

 


進撃の巨人ってやってたよね?

 

f:id:shingeki4946:20180710014131p:plain

22巻89話と対照になっているシーンから始まりました。中二病を思い出します。当時はまだ和やかでした。若者を理解できない年長者が、その溝をなんとか埋めようと髪型の話題を振ってみたりするのは皮肉がきいてて面白いです。

 

 

f:id:shingeki4946:20180710014233p:plain

今は聞いてくれなくなった、と感じているのでしょう。でも多分、そうではありません。

 

 

 


・歓迎式

 

f:id:shingeki4946:20180710014309p:plain
エレンは自らのみならず、義勇兵を警戒する兵団によって接触を断たれていたようですね。兵団側のスタンスが見えてきます。

 

 

 

 

・ミカサとヒィズル

 

f:id:shingeki4946:20180710014344p:plain

入れ墨は変化球でもなんでもなく、ド直球でした笑
それよりエレンには見せてたことの方が驚くところですね。そして相変わらず女心に疎いエレン、ちゃんとアニに教えてもらっていたら良かったんでしょうね。

 

 

 

f:id:shingeki4946:20180710014557p:plain

-そして「巨人大戦」後
-ヒィズル国は敗戦国として立場を追われ…

やっぱり巨人大戦はあやしいです。ほぼ内戦だったはずの巨人大戦で敗戦国? 同盟国として参戦していたということでしょうか。あるいは、ただ単に”同盟国だった”から?

 

 

f:id:shingeki4946:20180710014633p:plain

-待て!これが敵の罠だったらどうする?
-それこそ敵の思う壺だろう!!

これが兵団のスタンスです。

 

 

f:id:shingeki4946:20180710014706p:plain

対してピクシスはいつも冷静で、パラディ島の”良識”的な感じですね。先月の会議でもそうでした。

 

 

f:id:shingeki4946:20180710014734p:plain

3人の関係性が描かれたとても良いシーンですが、この後の展開との落差をより際立てています。

 

 

f:id:shingeki4946:20180710014828p:plain

-あなたの祖国も…
-今は まだ

どうもヒィズルはエルディア帝国、ひいては巨人そのものとの関係性に何かがありそうな感じがします。

 

 

f:id:shingeki4946:20180710014926p:plain

-あれ?マーレの機密案件でしたが…ご存知でしたか

ヒィズルがマーレに間諜を忍ばせていることの示唆でしょう。もちろんジークもそれを分かっててわざと言っていると思われます。ヴィリーとマガトの会話と合致します。

 

 

 

f:id:shingeki4946:20180710015002p:plain

キヨミさん意外にもゲスい笑
ただ逆に、そのお土産だけが目的ではないような気がしてきます。

 

 

f:id:shingeki4946:20180710015036p:plain

-……しかし(そうせざるを得ない)

これがハンジの、いわば兵団のスタンスです。

 

 

f:id:shingeki4946:20180710015127p:plain

ところが、エレンはヒストリアをかばおうとします。他の道も探るべきだ、と。そして実際に他の道を最後の瞬間まで模索していたエレンを読者は見ています。作戦から帰ってきた兵団側が言っていたのは「他の道があった”かもしれない”」。ここに冒頭のハンジが言っていることとの矛盾があります。ヒストリアがどうなってもいいと思っていたのはどちらか、ということです。

 

 

 

 

・エレンの憤り

 

f:id:shingeki4946:20180710015210p:plain

やはりエレンはかなりの憤りを兵団に対して感じています。しかも、怒りの感情に合わせて巨人化痕が現れました。それは無意識から、つまり心底憤りを感じていることの表現かもしれません。エレンの言っていることは全て正論であり、兵団側の痛いところでもあります。さらに言えば、それでもおとなしく収監されてあげている、ということでもありますね。

 

 

f:id:shingeki4946:20180710015255p:plain

-でも君がなぜ単独行動に出て
-この島を危機に追い込んだのかがわからない

前半部から続けて読めば、以前は分かり合えるような感じだったが、今はわからない、ということですね。 あれ?誰かが言っていたような・・

 

 

f:id:shingeki4946:20180710015337p:plain

-何で私なんか団長にしたんだよ…

これは多分、後々になってハンジが重要な役割を担うフラグだと思います(思いたい)。

 

 

 


・墓参

 

f:id:shingeki4946:20180710015511p:plain

墓場のシーンは、正直なところ読者の意見への配慮をものすごく感じました。ニコロや父親が参ることへの希望はネットで散見されてましたし。ジャンに自分の責任だということを言わせて強調しているのも、リカバリー的なものを感じます。ぶっちゃけ少しだけクドく感じました。進撃でここまで説明くささを感じたのは初めてかもしれません。・・個人的な苦言、失礼しました。

 

 

f:id:shingeki4946:20180710015452p:plain

それはさておき、この女の子はサシャが助けた少女かもしれませんね。身寄りがないので引き取ったのでしょう。

 

 

f:id:shingeki4946:20180710015606p:plain

少女もそうですがニコロも、”成長”したサシャが紡いでいった絆が手から手へ拡がっていきます(と傍観者たち)。

 

 

苦言を呈しといてなんですが、このシーンの最大の意味は”アルミンがいないこと”かもしれません。

 

 

 

 


義勇兵の拘束

 

f:id:shingeki4946:20180710015728p:plain

これが兵団のスタンスです。ここでもピクシスは”良識”として、緩衝材のような役割をしています。正しい道を理解できるピクシスが重鎮として存在することは、今後に向けての良い材料ではあるでしょう。

 

 

 


・ガビファルコ

 

f:id:shingeki4946:20180710015758p:plain

ガビとファルコがパラディのザル守備を破って脱獄しました。ガビは誰も信じられないと、アルミン道を邁進していってます、今のところは。ザル守備はご都合のため仕方ないのでしょうが、パラディは文明的にはド田舎もいいところの未開の地だから甘々なんだって解釈にしておきましょうよ(なぜ呼びかける)。
なにはともあれ、彼らがどこにたどり着くのか、いろんな意味で楽しみです。

 

 


・海の向こう側

 

f:id:shingeki4946:20180710015930p:plain

とても好ましいポルコの変化です。ボトルが散らかっているのを見ると、飲まないとやってられない感じなんですが、酔ってるように描かれていないのでワインでは無いかもしれませんね。ミカサのところでペリエってなってましたし。

 

 

f:id:shingeki4946:20180710020005p:plain

血縁だけでなく、精神的な距離も道に影響するということかもしれません。ただし、ガビとファルコ、あるいは片方が今後知性巨人化する示唆の可能性もありますね。

 

 

 

・そして…

 

f:id:shingeki4946:20180710020112p:plain

ヒストリアの表情は・・・

 

 

 

 

 

 

 

以下、妄想です。

 

 


106話の考察をお読みくださったみなさんは、私がアルミンに対してフィルターのかかった見方をしていることはご理解いただいているものと思います。以下はそういうものとしてお読みください。また、ハンジが槍玉に上がっているように見えるかと思いますが、具体的なセリフがハンジが多いためで、ハンジ=兵団と置き換えて考えていただいたほうが自然だと思います。

 

 

 

今回のお話を俯瞰した時、何が描かれているのかと言えば”兵団がみずから敵を作っていく過程”ではないかなと思います。

 

冒頭のハンジは、今回の件でエレンが「この島を危機に追い込んだ」、「ヒストリアはどうなってもよかった」と決めてかかっています。ハンジはエレンを何とか理解しようと試みているようですが、その立脚点はエレンを疑うことです。その時点ですでにハンジの側から壁を作っている、と捉えることもできるでしょう。理解しようというのはポーズに過ぎなくなっている、とも言ってしまって良いかもしれません。

同様に、エレンの指摘通り、彼らにジークをどうこうできないのは明白です。にも関わらず、ジークへの対応は105話からあの通りです。今回は義勇兵にも銃を向け、拘束しました。ジークやイェレナたちに裏がありそう、などというのは関係ないと思いませんか? 当然そこは警戒するべきで、リヴァイが監視すること自体は問題ありません。しかしながら、ここでジークやイェレナ達といがみ合うような雰囲気をあえて作ることに何の意味があるのでしょう。もし仮に、彼らに裏が無く、純粋にパラディ島やエルディア人のことを想って行動していたとしても、このような扱いを受ければ遺恨となって残ります。そもそもジークたちが疑わしいなら、拒否する選択はずっと存在していたわけです。

106話の会議でもそうでしたが、他者を敵として拒絶する心、それは恐怖心に他ならないわけですが、その恐怖心から壁を築くことによって相手にも壁を築かせることになる、先日考察したサシャのエピソードで語られていた通りですね。その実、そこを乗り越えて”成長”したエレンは敵であったライナーとの相互理解を深め、サシャもニコロとの絆を生みだしています。ところが現状の兵団を一つの個性として見た時、彼らは”手”を差し伸べてくれているかもしれない存在を投獄し、侮蔑し、拘束していってるわけです。ピクシスでさえ、パラディ島の”良識”としてそれを弱さだと表現しながらも、抗えない流れに身を委ねざるを得ない模様です。

冒頭が89話との対比だと書きましたが、当時と今回で正反対になっていることがあります。それがハンジから見たエレンの存在です。89話の頃は、少なくともある程度は理解できているつもりでしたが、今回は全く分からないものになっています。分からないというところには必ず恐怖心が付きまといます。恐怖を与えるものは排除しようとする心理が働くのは自然なものです。

 

そして、もう一点。89話の牢屋のシーンは、先月の対比である会議に繋がった後、叙勲式がありました。その式前にフロックはこう言っています(22巻90話)

f:id:shingeki4946:20180710020208p:plain

-お前らは…(中略)ただ見てただけだったよな

そして現在、このフロックの言葉は兵団全体にあてはまっているように思います。ハンジはエレンのせいで危機を招いたと言っていますが、ハンジ自身も言っている通り、それは避け得ぬ事態であったことは間違いありません。本人も分かっているわけです。にも関わらず、何ら他の方策を練って実行していたわけでもなかったのでしょう。今回行動したエレン・ジーク・義勇兵たちを疑い、拘束するわりには、そもそもそれを拒絶することはせず全て受け入れています。襲撃で使った新型の立体起動装置だって、マーレの銃をおそらくヒィズルの技術援助のもとに改良したものですよね。ジークが受け入れの見返りとしてもたらした恩恵を、精一杯享受しているわけです。その割に実際に行動はせず、事が起こったらそれを批判だけする。まさに傍観者以外の何物でもありません。しかもタチの悪いほうの。

ただ見ているだけだったら、よほど害がありません。ところが、理解しようとするポーズをするわりには、最初から悪だと決めてかかっています。そのやり方が悪だと思うなら、拒否して違うやり方を探せばよいのにそれもしません。いざ誰かが行動すれば文句だけは言います。そりゃエレンでなくとも憤りますよね。

兵団のやっていることは言わば、否定のための否定、ただ否定がしたいだけのことに見えませんでしょうか。そして、ただ否定がしたいだけ、というキーワードについては先日の考察で書いた通りです。

あのハンジが、マーレの予想以上の早さや、ジークの任期に関してしっかりと理解しながらも、”エレンの行動が危機を招いた”というところだけは絶対譲らないわけです。そのことに関してだけはハナから議論の余地もないようです。そしてそれは、兵団の首脳陣全体に共有されているように見えます。逆にそれ以外のことに関してはハンジはエレンを理解しようと試みていることは、そこに何らかのバイアスがかかっているとしか思えないんですよね。とはいえ、これが人間っていうもので、集団心理だということの描写かもしれませんが。

 

 

ジー


前回の考察で、自我を突き詰めると記憶の集合体ではないかと考察しました。そのことを踏まえた時、ジークの真の目的は”王の一部になること”かもしれません。しかも、もしもフリッツ本家の方が影響力が強い、なんてことがあったとしたら・・

 

 

 


・ヒストリア


今回はヒストリアの様々な感情がセリフではないところに描かれていたように感じました。

 

f:id:shingeki4946:20180710020456p:plain

ヒィズルのシーンでも分かる通り、彼女は生まれながらに持つ非常に重い運命と必死で向き合っていたようです。もともと彼女は、クリスタという仮面をかぶって生きてきたわけですが、ユミルとエレンとの関係から”成長”を遂げ、確固たる自身の選択として女王の役割を受け入れ、全うしようとしているように思います。エレンとはいわばお互いが理解者であり、互いに”成長”し合ってきた間柄といえます。今回のミカサとエレンとのやり取りはそんな関係性を感じさせます。

 

f:id:shingeki4946:20180710020550p:plain

民を守るため、自分が巨人になることを受け入れたヒストリアですが、エレンが再び彼女を守ろうとしたことに心を揺さぶられたのでしょう。エレンはヒストリアの自由を守るために、秘策を否定することすら視野に入れているわけです。

 

 

f:id:shingeki4946:20180710020622p:plain

その後明らかにされていない2年間を挟んで衝撃のラストシーンになるわけですが、このヒストリアの表情、ただ子供の未来を不憫に思っているだけではないような気がします。もちろん、ここに至る経緯が分からないので推測でしかありませんが、エレンが単独行動するまで何ら動きがなかったと思われる兵団のことを考えると、おそらくヒストリアは自ら子孫を作ることを”進めた”んじゃないかと思うのです。それは巨人になるならないに関わらず、国を保つためには必要なことでもあるので、すなわち民を守ることに繋がるからです。さらにそれは、自分を守ろうとしてくれたエレンに報いることでもあるかもしれません。何かを起こそうとしたように思うのです。

89話の会議で、海の外のことを公表することを”決定”したのはヒストリアです。エレンは今回の襲撃を”決定”したわけで、かつて”成長”を遂げた2人が行動者・決定者となっており、前述の傍観者たちと対になっているように思います。

 

そういう目で見た時、ヒストリアの表情の裏に、あるセリフが当てはまるような気がするのです。

 

-戦え 戦え

 

もしかするとエレンが単独行動に至ったのは、ヒストリアの行動を目の当りにしたから、かもしれませんね。

 

 

 

・王配

 

ロープ兵以来の「これ誰だろう」考察が捗りそうな仕掛けがやってまいりました。

 

ヒストリアの配偶者はどんな人物なのか、普通に考えるとこの2つの候補でしょうか。

①兵団に友好的な諸侯貴族
一番無難なところですが、政争の具にされかねないのが難点です。かぐや姫争奪戦があったのでしょうか。

②ヒィズルの要人家系
パラディ島の戦略としてはかなりアリだと思います。まさに政略結婚ですが、これによってパラディ島は利益本位だけではないヒィズルからの協力を期待できます。でも、恐怖に固まっている兵団の人々を見ていると無さそうです。あと、髪の色も合わなそうですね(以前かなり親交があったようなので、混血がいてもおかしくはないですけど)。

 


やっぱり①あたりかなーと思うわけですけど、フィルターを通すと実に恐ろしい第3の可能性が出てきてしまいました。

 

 

 

 


③アルミン・アルレルト


こういう時にかなりカモフラージュして描かれるのは、ロープ兵で慣れました笑

f:id:shingeki4946:20180710021018p:plain f:id:shingeki4946:20180710021038p:plain

まあ全然似てるとは思っていないんですが、実はアルミンは条件が揃っています。

 

まず、平民出身ということで、①のような権力争いとは無縁であり、「牛飼いの女神様」であるヒストリア女王のクリーンな平民寄りイメージとも重なり、民衆に受け入れられやすい可能性があります。しかも経歴を紐解けば、シガンシナ奪還に貢献した英雄の一人といえます。もともと調査兵団での戦友であったというのは、民衆に示すストーリーを作る上でも有利です。

そしてこちらの理由が大きいのですが、パラディ島としてはジークうんぬん以前に、各巨人を維持していく必要があります。当然アルミンの持っている超大型の維持も考えなくてはならないわけです。それを考慮した時、エレンの持つ始祖は王家の血とは切り離して維持しなくてはなりません。それは当然、彼らは「不戦の契り」を避けなくてはならないからです。(ちなみに不戦の契りはブラフだと思っていますが、どの道レイス家が始祖を持っても意味がありません)

そうなると、権力争いの火種を避ける意味でも、王家が超大型と獣(ジークの策にのるなら)をまとめて管理することは理に適っています。さらに、もしジークの「特別な力」の情報をパラディが得ていたなら、王家の血による超大型のさらなる強化を期待する面も生まれるかもしれません。

 


アルミン側から見た時は、とっても簡単です。

 

アルミンは、エレンが守ろうとしているものを、”エレンよりもっと守れなければならない”はずですから。

 

さあ、アルミン帝国の始まりです。

 

 

 

 

なんて・・くれぐれも妄想としてお考えください。

 

今回の話は時系列がやや分かりにくいですが、墓場にアルミンがいなかったのはアニに会いに行っていたからなのか、ヒストリアに会いに行っていたからなのか、来月が待ち遠しいです。アニと会った後にヒストリア、かもしれませんね。

 

 

 

※追記 7/10
王配をアルミンとした場合のデメリットを書き忘れたので追記します。


デメリットとしては、ヒストリアが獣を継承した場合に、その獣を第1子に継承する13年後には王族が子供しかいなくなってしまうので、おそらく軍部が摂政のような形になり絶対的な権力を持ちかねないことです。もちろん今までもお飾りの王政であったことは確かなのですが、それ以上に軍を掌握した個人の実権が高まることになると思います。そうなると軍部内での権力争いが激化するかもしれません。ただし、現在の兵団から見るとこれは必ずしもデメリットとは見なされない可能性もあります。いずれにせよ、本当は王配が残る形、つまりロッド・レイスのような人がいるほうが良いわけです。すると結局同じことをやっていることになりますね。

 

 

妄想ついでに・・

 

おそらく、現状のエレンを見るにヒストリアのことをあきらめてるとは思えないんですよね。少なくとも最後まであがき通すつもりでしょう。ハンジが言っていたように2回戦、というわけでもないですが、彼は自分が守りたい人たちを守るためなら、地鳴らしでもなんでも使ってマーレでも他に敵対してくる国でも、ボコボコにしてやるくらいのつもりでいるんじゃないかと思ったりします。だからこそ余計に兵団の連中に憤るんじゃないでしょうか。雑な言い方ですが、

「おまえらを守るために戦ってんのに他人事のように。足まで引っ張りやがって」

という感情を覚えても仕方がないと思うんですよね。

そうなるとエレンにとってはジークの”任期”である残り1年足らずがタイムリミットとなるので、焦りがあるわけです。そこへきてあの兵団幹部のグダグダと感情論をわめいたり、危機感無くのんびりしている様は、切り捨てる対象にする可能性すら感じさせます。もともとエレンは、「(グダグダ言ってる暇があったら)黙って俺に投資しろ」って言ってのける人ですから。

 

まあどう転んでいくかは作者のみぞ知るところですが、意外な共闘体制ができそうな匂いはプンプンしていますね。パラディ島が一丸となって世界と戦う、というのは無さそうですし。少なくともしばらくは、あるいは最後まで。

 

※追記おわり

 

 

 

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました。

 

written: 9th Jul 2018
updated: 10th Jul 2018